難聴児子育て

聴覚支援学校でのお話

今日は聴覚支援学校に行ってきました。

聴覚支援学校に行くのは今回が4回目です。

担当の先生から今回も色々なありがたいお話をきけたので、ブログに残しておこうと思います。

梅雨の時期の補聴器

6月の後半になり、湿気が高くじめじめした日が続いています。

このような時期は、補聴器を装着していると蒸れやすく、不快に感じやすいらしいです。

また、補聴器は湿気に弱いため、故障もしやすくなるそうです。

今まで補聴器を長くつけていてもあまり嫌がることのなかったはるぴーですが、最近自分で補聴器を外してしまうことがあります。

もしかしたら、はるぴーも補聴器を長く装着すると耳の中が蒸れてしまい、それがイヤで補聴器を外してしまうのかもしれません。

ただ、我々親としては、少しでも長い時間補聴器をつけていてほしいというのが本音です。

聴覚支援学校にて

今回も聴覚支援学校の相談室で担当の先生から、色々なお話をきかせていただいたり、おうたあそびを教えていただきました。

まず最初に相談したのは、補聴器の装着時間が以前より減ってしまったことです。

今の1日の補聴器の装着時間はだいたい3時間から4時間くらいです。

これに関しては、先生からは「頑張って補聴器をつけているほうなので、このままでよい」と言われました。

装着時間が減ったことを気にしていたので、今の装着時間でもよいと知り、少し安心しました。

ただし、はるぴーの機嫌のよいタイミングを見計らって、できるだけ長く補聴器をつけようと思います。

先生からは、「イヤ」という気持ちの伝え方をはるぴーに教えてあげるようにと言われました。

例えば、離乳食を食べさせているときに、口をとじたり、口から出したり、顔をそむけたり、スプーンをはらいのけたりする動作をしたときは、お腹がいっぱいになった「拒否」を意味するそうです。

そのときに、親が首を振りながら「いやいやね」と言ってあげたり、はるぴーの手を左右に振らせたりすることで、嫌だという表現方法を教えてあげると良いそうです。

また、先生からは、はるぴーの生活リズムについてアドバイスがありました。

生活リズムが夜型になっているので、朝型に変えていくほうが良いとのことでした。

具体的に言うと、夜8時に寝て、朝6時に起きる生活リズムがはるぴーには理想的だと言われました。

これまでは、できるだけ多く夫婦でともにはるぴーの育児に関わっていきたいという思いから、私が仕事から帰ってから、はるぴーをお風呂に入れていました。

ただしそのせいで、はるぴーがお風呂に入るのが遅くなり、それに伴い、はるぴーが寝る時間も遅くなってしまう傾向にありました。

はるぴーは今、生後6ヶ月ですが、1歳になると、週3回、朝9時から聴覚支援学校に通うようになるので、今のうちから朝型の生活リズムを作ることが大事だと先生から言われました。

本当にそのとおりだと思います。

そのため、私が仕事の日は、はるぴーをお風呂に入れるのは、これから妻にお願いすることにしました。

育児負担が今まで以上に増えるのにもかかわらず、快く引き受けてくれた妻に感謝です。

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また、蒸し暑い日が続くので、暑がりのはるぴーにとっては家がいちばんかなと思っていたのですが、先生からは、外に出る時間をもっとつくったほうがよいとアドバイスをいただきました。

これからは、晴れている日は近場に散歩に行くなどより積極的に外に出るようにしたいと思います。

話は変わりますが、ろう者のなかには、耳がきこえなくても口元をみて会話ができる方がいることを知ったため、先生に読唇術のことについても尋ねました。

やはり、読唇術には訓練が必要とのことで、先生いわく、今の30代くらいの方は読唇術にたけた方が多いようです。

聴覚支援学校でも、口話が良しとされ、手話が禁止されていた時代があるそうで、その影響をいちばん受けたのが、今の30代のろう者の方々のようです。

現在は、聴覚支援学校ではコミュニケーションの方法として手話も積極的に取り入れる教育方針となっています。

小さい頃から日本語と英語にふれてきた子どもが自然に両方の言語を喋れるようになるのと同じく、補聴器や人工内耳による聴覚情報と手話による視覚情報にふれることで、よりコミュニケーションの幅が広がるというのが今の考え方のようです。

聴覚支援学校では、行くたびに新しいおうたあそびを教えていただけるので、それが楽しみのひとつでもあります。

今回は、「ちゅちゅこっこ」というおうたあそびを教えていただきました。

おうたの最後に「とんでけー」という歌詞があり、歌詞にあわせて、抱っこしているはるぴーを上に持ち上げます

体重が8kgのはるぴーを持ち上げることは大変でしたが、はるぴーが喜んでくれたのでよかったです。

お家でまたはるぴーに歌ってあげようと思います。

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今回は太鼓あそびもしました。

直径1mくらいの大きい太鼓が学校にあり、はるぴーはバチをもってその太鼓を叩きました。

楽しんで太鼓を叩く様子がすごくかわいかったです。

また、手や足で太鼓の面を触ることで、太鼓を叩いたときの音の振動を体験することができ、はるぴーはとても楽しそうでした。

今回もはるぴーは聴覚検査をうけました。

先生いわく、1000Hzの音の高さが聴覚検査の基準となる音らしく、その周波数の音の高さにはるぴーが反応するかどうか詳しくみてもらいました。

結果は、補聴器ありで75dBの音の大きさで反応がありました。

1000Hzは男性の声の高さくらいの音の高さに相当する音の周波数です。

また、目の前でセミが鳴いているときの音の大きさが75dB程度に相当します。

今回、いつもより検査に時間がかかりましたが、検査後に先生から「よくがんばったね」と褒めてもらい、はるぴーも最後には、ほっとした表情をしていました。

聴覚支援学校からの帰り際に、廊下で小学生の男の子から、明るく「こんにちは」と挨拶をされました。

先生から聞くところによると、その子もその子の親御さんもろう者で、人工内耳はつけていないとのことでした。

それにもかかわらず、しっかり声を出して挨拶をしてくれたので、感動しました。

人工内耳による耳のきこえ方には、個人差があることが知られており、静かなところでは会話が綺麗にききとれる子や音が歪んできこえる子など色々な子がいるようです。

人工内耳をすれば絶対にきこえるようになるわけではなく、仮にきこえるようになっても、それまでにリハビリを繰り返す必要があります。

そのため、コミュニケーションの方法として手話を取り入れるのは有用だとあらためて思いました。

また、難聴の他に目にも障害がある場合でも、手話をしている手に触れることで、コミュニケーションをとりあうことができるそうです。

聴覚支援学校に行った際は、幼稚部の様子や小学生の様子をみることができるのも楽しみのひとつです。

次に聴覚支援学校に行くときも、はるぴーの先輩にあたる子たちの日常の様子をみれるとうれし思います。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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