![アレグラFX](https://phynosh.com/wp-content/uploads/2022/03/83b0714b521c35e5a4d6dac0e3415669-544x306.png)
今までに、花粉症の治療薬を服用して、眠くなったことはありませんか?
仕事や勉強、車の運転など、眠くなるのが困る場合も多くあると思います。
花粉症のシーズン中も、眠くなることを気にせずに、普段と同じように過ごしたいですよね。
眠くなりにくい花粉症の薬を探している人におすすめの薬がアレグラFXです!
この記事では、花粉症の治療薬を服用したときに起きる眠気に悩んでいる方向けに、市販薬で最も眠くなりにくい花粉症治療薬アレグラFXの特徴と有効成分、注意点について薬剤師ゆうが解説していきます。
アレグラFXの特徴
アレグラFXの主な特徴は、以下の5つです。
- 1日2回で24時間効果が持続する
- 眠くなりにくい(車の運転も可能)
- 集中力が低下しにくい
- 口が乾きにくい
- 空腹時にも飲める
アレグラFXは、朝と夕の1日2回服用するだけで、24時間効果が持続します。
アレグラFXは、今出ている症状を抑える効果だけでなく、新たに花粉が身体に入ってきたときに花粉症の症状が出にくくする症状発現の予防効果を持つ薬です。
そのため、花粉シーズン中は継続して服用することをおすすめします。
アレグラFXは市販薬の中で最も眠くなりにくいアレルギー専用鼻炎薬と言われています。
そのため、服用中も車の運転が可能です。
市販の花粉症治療薬で、車の運転が可能な製品は、現在、アレグラFXとクラリチンEXの2種類だけです。
また、アレグラFXは他の花粉症治療薬と比べ、集中力の低下を起こしにくい製品です。
アレグラFXに含まれる有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は、抗コリン作用が少ないため、口が乾きにくい特徴ももっています。
抗コリン作用とは、アセチルコリンの働きを抑える作用のことを言います。
アセチルコリンは、身体がリラックスしているときに活発になる神経、副交感神経を調節しているホルモンです。
抗コリン作用による副作用として、口渇、便秘、目のかすみ、眼圧上昇などが知られています。
アレグラFXは、胃に負担をかけにくいため、空腹時にも服用できます。
空腹時に服用することで、食後に比べて、より早く薬を吸収させることができます。
アレグラFXは、久光製薬から発売されているアレルギー専用鼻炎薬治療薬です。
成人(15歳以上)向けのアレグラFXと、小中学生(7歳~14歳)向けのアレグラFXジュニアの2種類の選択肢があります。
ドラッグストアによっては、アレグラFXと同じ有効成分フェキソフェナジン塩酸塩を配合しているPB(プライベートブランド)が販売されていることがあり、製造メーカーにこだわりがなければ、PBを選択するほうがよりリーズナブルに済ませることができます。
PB(プライベートブランド)とは、それぞれのドラッグストアチェーンが独自に展開している商品で、大手ブランドと比べ価格が安く販売されることが多い商品のことを言います。
アレグラFXの有効成分
アレグラFXの有効成分はフェキソフェナジン塩酸塩です。
フェキソフェナジン塩酸塩は、アレルギーの原因物質であるヒスタミンのはたらきを抑えることで、鼻水・鼻づまりやくしゃみを緩和する抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬は、アレルギーの原因物質を抑えるはたらきをし、それぞれの特徴から、第一世代抗ヒスタミン薬と第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
第一世代抗ヒスタミン薬 | 第二世代抗ヒスタミン薬 | |
---|---|---|
眠気・口渇 | でやすい | でにくい |
価格 | 安い | 高い |
抗コリン作用 | 強い | 弱い |
即効性 | 早く効果がでやすい | 即効性には欠ける |
予防効果 | 予防効果はない | 予防効果あり |
フェキソフェナジン塩酸塩は、第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
アレグラFXの注意点
アレグラFXの主な注意点は、以下の3つです。
- 予防効果はあるが、即効性には欠けるため、花粉症の症状が出る前か、症状が軽いうちから服用し、シーズン中は継続するほうがよい
- 制酸剤や一部の抗生物質を同時に飲むと効果が落ちることがある
- 服用中、眠くなくても、知らず知らずのうちに脳の活動が低下していることがある
アレグラFXをはじめ、第二世代抗ヒスタミン薬に分類される花粉症治療薬は、今出ている症状をすぐに抑えることが苦手です。
そのため、症状が出る前か、症状が軽いうちから服用し、シーズン中は継続することで、薬の効果を最大限引き出すことができます。
アレグラFXには、飲み合わせの悪い薬の組み合わせが存在します。
- 制酸剤(水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム)
- 抗生物質(エリスロシン)
上記の薬は、同時に服用すると、アレグラFXに含まれる有効成分フェキソフェナジン塩酸塩のはたらきが著しく低下する恐れがあります。
薬の相互作用を防ぐためにも、最低でも2時間は飲む時間をあける必要があります。
アレグラFXは、服用しても、集中力を低下させにくいですが、それでも知らず知らずのうちに脳の活動が低下していることがあります。
この現象をインペアード・パフォーマンスといい、知らぬうちに普段よりも作業効率が落ちていたり、判断力が低下してしまっていたりすることがあります。
まとめ
- 1日2回で24時間効果が持続する
- 眠気や口の渇きなどの副作用を起こしにくい
- 症状が出る前か、出始めたらすぐ服用したほうがよい
- 飲み合わせが悪い薬がある
- インペアード・パフォーマンスを引き出すことがある
今回の記事が、皆さんの商品選択の参考になれば幸いです。