X(旧Twitter)でフォロワーさんがリポストしてくれたおかげで、京都で難聴児パパだけの交流会が開催されることを知りました。
難聴児パパだけの会にどんなパパさんたちがくるのかとても気になったので、思いきって参加してみました。
また、難聴当事者やST(言語聴覚士)の先生もきて貴重な体験談や個別に専門的なアドバイスもきけるとのことだったので、そのことも参加するにあたっての決め手のひとつとなりました。
難聴児パパだけの交流会に行って
まず正直なことをいうと、最初に難聴児パパだけの交流会のリポストをみたときに、なぜ主催者がパパだけに限定した交流会を開催しようとしているのか疑問に思いました。
夫婦でいっしょに病院にマッピングに行っても、STの先生が主に息子のことで質問しようとするのは母親のことが多いです。
また聴覚支援学校(ろう学校)へ療育に行った際も父親がきているところは少数派で、日によっては男性が私だけということもあります。
もちろん私も仕事があるので学校には行けない日のほうが多いです。
朝の通勤ラッシュの時間に普段から学校に息子を連れていってくれている妻にはいつも感謝しています。
といった状況のため、普段から子どもと接する機会の多いママさんを対象にするのではなく、あえてパパさんに限定した交流会が開催されるのには驚きました。
このことに関しては、参加した別のパパさんも気になっていたようで、直接主催者に理由をきいていました。
難聴児の療育において消極的にも見えるパパたちが一体どんなことを思って、難聴の子どもに向き合おうとしているのか知りたい。
パパたちももっともっと療育や子育てに関わっていきたいと心のなかでは思っているのではないかと感じて、パパたちの心中を探りたかったようです。
私は全国の難聴児パパ代表でもなんでもないですし、皆さん色んな考えの方々がいらっしゃるのは重々承知なのですが、あえて言わせていただくとすれば「そりゃパパだって家族のために頑張りたい!」というのが本音なのではないでしょうか。
その頑張りたいという気持ちをカタチにする方法は人それぞれ違う気がして、それが例えば、家族のために仕事を精一杯頑張ろうというパパもいれば、仕事と家族と過ごす時間の案配をみながら積極的に療育にも子育てにも参加したいというパパもいるような気がします。
私は息子がかわいすぎるので、お母さん程は長い時間をいっしょには過ごせないかもしれないけれど、いっしょにいれる時間は家族みんなで楽しく過ごせるように頑張りたいという気持ちでいます。
みんなで楽しく過ごすためには、お母さんだけに療育をお任せするのではなくて、自分が参加できるときは自分も積極的に参加させてもらうことが必要かなと思います。
さて、今回参加した交流会の開催者ですが、Bridge Heartのyuuriさんという方でした。
聴覚障害があっても自分らしく生きていける社会を実現するために難聴児の親が前向きに育児ができるように支える活動をされている方です。
今回、交流会で直接会ってお話を色々きかせていただき非常に素敵な方だなという印象をあらためて抱きました。
実は息子が生まれて数日後に行われた検査で息子の耳がきこえないかもしれないといわれたときに心の支えになったのが、yuuriさんたちのされている“難聴トーーク!”というYouTubeチャンネルでした。
正直、息子が生まれてから耳の検査の結果をきかされるまでは自分のこどもの耳がきこえないかもしれないということは夢にも思いませんでした。
そのため、当時そのことをきかされてもすぐに自分の息子が難聴であることを受け入れきれていない自分があり、ましてや息子がいったいどんな人生をこれから歩んでいくのかを想像することが全くできませんでした。
そんなときに偶然YouTubeで見つけたのがこの“難聴トーーク!”で、色々と耳のことで困ることがありながらも当事者たちが自分らしく前向きに生きようとしている姿をみることができ感動しました。
難聴当事者が日常生活を送るなかで感じることや困ることを知れる機会ってほとんどないように感じます。
私が息子に何気なく言ったことで悪気なく本人を傷つけるということは極力避けたいですし、そのためには難聴当事者のあるあるトークがとても参考になります。
健聴者の気遣いが逆に難聴当事者を傷つける結果になるということもあるのですから、どういうことをいわれてモヤモヤしたとか嬉しかったといった情報は極力知っておきたいと思います。
まぁといっても無意識に言った言葉で傷つけてしまうこともあると思います。
そんなときは、「その言葉、めっちゃ傷ついた」って教えてね、はるぴー!
というわけで、yuuriさんのお顔も画面越しに知っていたというのもあり、思いきって難聴児パパだけの交流会に申し込むことにしました。
京都のお店で開催されたのですが、会場がいわゆる普通の居酒屋でそれにもまたびっくりしました。
というのも、健聴者でも居酒屋の席ではききとりにくい場合が多いため、難聴者にとってはなかなかききとりが難しく、難聴当事者にとっては苦手な場所という思い込みが私にあったからです。
2時間程度の飲みの席でしたが、参加されていた難聴当事者を含め、思いのほかスムーズにコミュニケーションがとれたように感じました。
ただ、難聴当事者は各々自分にとって聞こえやすい位置を選んで座ったり、要所要所で手話を交えたりして自分たちがコミュニケーションをしやすい工夫をされている印象も受けました。
難聴当事者が別の難聴当事者に対して、「右耳のほうがきこえやすいだろうからこっちの席に座ったら?」とさり気ない気遣いの言葉をかけていて、とても素敵だなと思いました。
第三者の人が言ってくれることで、健聴者も配慮すべきことに気づきやすくなりますし、難聴当事者も自分から言い出しにくい場合でもその言葉があると動きやすくなるということがあると思います。
ほんとは交流会の間、周りをしっかりみて、私も色々気づかないといけなかった部分が多かったと思うので、将来的には自分が健聴者にとっても難聴者にとってもそのような居心地の良い雰囲気をつくれるさり気ない気遣いができるようになれればうれしいと思います。
居酒屋では皆の会話がかなり盛り上がったこともあり、騒がしくなることも多かったですが、席が近い人とは特に難聴当事者との会話であっても口話だけでもスムーズに会話できたように感じました。
席の一番端と端にいる難聴当事者同士が手話で会話しているのをみて、やはり手話は便利だなとも感じました。
私自身も時折下手な手話を交えながら話をしましたが、会話の一部に簡単な手話を併せて使うだけでも伝わりやすさがかわるように感じました。
難聴児パパさんとは主にこどもの話がメインになりましたが、参加した中では私のこどもが一番年齢が若かった(1歳8ヶ月)です。
そのため、先輩パパさんたちがお子さんと楽しくおしゃべりされているといった話を色々ときかせてもらいうれしい気持ちになりました。
話をきいた感じ大体3歳〜4歳くらいから色んなおしゃべりをこどもと楽しめるようになってくるのかなと思いました。
私も早く息子と他愛のない会話をしたいです。
STの先生に早く息子とおしゃべりできるようになりたいという話を相談したら今は言葉をきいて貯める時期だから焦る必要はないと言ってくれました。
療育に行って、家でも声掛けをして、絵本をよんだり、童謡を歌ったりしていることが将来息子が豊かな言葉を使えるようになるための土台になっていると思って夫婦でがんばっています。
息子がいつも楽しそうにニコニコして過ごしてくれているのがとても嬉しいです。
こどもが自分ではうまくまだ言えない感情を親が代わりに言ってあげるといいよとSTの先生から教わりました。
表情や態度で自分の感情を表現するのが得意な息子なので、その感情にあわせて「うれしいね〜」「楽しいね〜」「イヤだったね〜」などと今まで以上に言ってあげたいなと思いました。
難聴当事者も含めどのような進学の仕方をしてきたかを尋ねたところ、幼稚園から地域の学校に通われている方や通わそうとされている方がほとんどでした。
小学校では授業中、先生の話が聞こえにくかったということはないかきくと、そういうときでも黒板の板書と教科書をみたら大体わかったとのことでした。
中学校や高校になってくると授業の内容も高度になってくるので、聞き取りづらくてその内容についていくのが大変になったこともあったようです。
難聴児パパの中には難聴当事者のために精力的に活動されている方もおり、とても刺激を受けました。
先輩難聴児パパさんたちが皆、仕事でも家庭でも充実した日々を過ごされていることを感じることができ良かったです。
また難聴当事者も今を自分らしく楽しく過ごされている方ばかりでうれしくなりました。
色々と大変なことがあっても親だって子だって楽しく幸せに過ごせることを皆さんが証明してくださっているので正直これほどの明るい希望はないと思いました。
最後に、私が交流会に行くことを快諾してくれ、私が交流会でお酒を飲んでいるときに息子の面倒を見てくれていた妻とお義母さんに感謝です。
飲み会、楽しかった、ありがとう!
交流会はこれからも開催予定があるようなので、気になっている方はぜひ案内があった際は参加申し込みしてみてください!