はるぴーが補聴器を装用し始めてから、3ヶ月が経ちました。
はるぴーは生後7ヶ月になり、下の歯が生えてくるなど少しずつ成長しています。
前回の「補聴器装用から2ヶ月」から、今日までのことを振り返りながらブログを書こうと思います。
歯が生えてきました
すこし前から歯茎がむず痒そうにしていたはるぴーですが、ついに下の歯が生えてきました。
生後6ヶ月頃から歯が生え始める赤ちゃんがちらほら出てくると聞いていたので、毎日、歯が生えてきていないかチェックしていました。
そのため、歯が生えてきたのをはじめて見つけたときは、とても感動しました!
また、離乳食のレパートリーもだいぶん増えました。
大根、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、トマト、うどん、豆腐、しらす、きな粉、りんご、バナナなど様々な食材の味をはるぴーは知りました。
お粥も十倍粥から七倍粥に変えました。
はるぴーは、唇を震わせて唾をよく吐くようになったのですが、歯茎がむず痒いとそうする赤ちゃんが多いそうです。
唾を吐いて、ブーブー音を鳴らしているときは、歯固めを渡すようにしています。
はるぴーのお気に入りの歯固めを紹介しようと思います。
くまのプーさん かみかみハニーポット
我々夫婦の備忘録もかねて、はるぴーが喜んでくれたおもちゃや絵本も紹介しようと思います。
Gorocking 恋人の木馬 1-5歳子ども 乗り物おもちゃ 足蹴り車兼用 3in1 一台三役
ひいおばあちゃんに買ってもらった木馬です。
対象年齢は1歳からですが、はるぴーはもう乗れています。
念のため、落ちないように我々夫婦が支えた上で木馬に乗ってもらっています。
ねむねむごろん
昔に比べれば、睡眠のタイミングが少し安定してきたはるぴーですが、夜なかなか寝つかない日もあります。
睡眠にももっと関心を持ってもらおうと、色んな動物さんたちが床に就く様子を絵本で見てもらおうと思い購入しました。
ゲリラ豪雨
私が仕事からの帰り道に、ゲリラ豪雨に降られたことがありました。
私はどれだけ雨に打たれれも、多少風邪を引くかもしれないという程度ですが、はるぴーの場合は、補聴器をつけているのでそうはいかないと思います。
万一、雨に濡れて補聴器が故障してしまうと大変です。
来月には、人工内耳手術を控えているので、人工内耳を誤って壊してしまわないためにも、折りたたみ傘などの雨具は、はるぴーといるときは常に携帯する必要性がありそうです。
まぁはるぴーが装用を予定している人工内耳プロセッサーのコクレアN7は、お風呂での使用も可ということなので、少しの雨なら大丈夫かもしれません。
防水性能をアップさせるアクセサリとしてアクアプラスというものがあるので、それも利用しながら、水遊びは積極的にさせてあげたいなと思います。
補聴器装用から3ヶ月経って思うこと
はるぴーは、9月中旬に人工内耳手術を予定しているため、補聴器をつけて過ごす期間は、およそ4ヶ月間になりそうです。
人工内耳手術を受けた後の聴き取りの成績には、補聴器装用時にどれだけ音をきいてきたかというのも影響するようなので、引き続き補聴器をつけるようにしています。
補聴器は、1日だいたい4時間〜5時間ほど装用しています。
我々の声かけに対する反応は、依然ないように感じます。
ただ、かなり大きい音には、反応したかなと思うときもあります。
最近は、はるぴー自身が耳元を触ることが少なくなったので、ほとんど問題なく補聴器をつけることができています。
夏の暑い時期なので、もの凄く蒸し暑い環境のところでは、補聴器をつける時間を短くし、耳の中のムレを防ぐようにしています。
人工内耳をつけている子どもの平均装用時間は、10時間程らしいので、はるぴーも術後は、それくらいの時間装用することになると思います。
中には、寝ているときも人工内耳をつける子どももいるそうです。
人工内耳になっても、はるぴーが嫌がらずにちゃんとプロセッサーをつけてくれるように願っています。
AVTについて
人工内耳手術後の(リ)ハビリテーションについて調べていると、AVTというワードにたどり着きました。
AVTは、Auditory Verbal Therapy(聴覚音声教育)の略で、難聴があってもできるだけ聴覚を伸ばし、可能な限り聴覚を高める教育のことを言います。
人工内耳による聴覚音声活用主体のアプローチで言語発達が期待できる場合、他の教育法と比べ、AVTで指導された児の方が、言葉の理解や表出などの言語発達の成績が有意に良好となるようです。
AVTにおける大切な考え方として、「聞こえファースト」と「ファミリー・ベース」という考え方があります。
「聞こえファースト」とは、健聴児と同じように聞こえから、聴く脳を育む考え方を指します。
健聴児と同じような聞こえ方でなくても、補聴器や人工内耳なども活用しながら、今ある聴力を活用して、「聞こえる世界で生きる」ことを目指す考え方です。
「ファミリー・ベース」とは、子どもが生まれて育つ最小の社会構成単位は家族であり、親こそが教材、親子の対話こそが教育という考え方です。
やはり、はるぴーには出来るだけ色んな音を、より効果的に聞かせてあげたいと思うので、AVTの考え方はこれから我々家族にとって、とても重要になってくると思います。
そしてまた、健聴児を育てるときと同様に、歌や遊びを通じてAVTを行うことができる点も、我々健聴の親からするとうれしい点のひとつです。
具体的なAVTのやり方については、言語聴覚士の先生に教わりながら、はるぴーにとって最も適したものを取り入れたいと思います。
AVTは、聴覚のみを活用する手法のため、視覚情報によるコミュニケーションである手話や読唇術には、基本的には頼らないようです。
ただ、はるぴーには第2言語として手話を覚えてほしいという気持ちもあります。
我々夫婦も、はるぴーが生まれてから、少しですが手話を勉強してできるようになり、手話の楽しさを知りました。
引き続き、手話の勉強も継続しています。
ただ、はるぴーとのコミュニケーションの第1言語を手話にするのは、相当な覚悟と労力が必要なことは確かです。
また、社会にでて生きていったり働いたりする場合、聴覚情報でコミュニケーションがとれる方が、手話や読唇術だけの場合と比べ、よりコミュニケーションの幅は広がると思います。
まずは、音声言語ではるぴーとのコミュニケーションをはかり、音声言語獲得を妨げない程度に補助的に手話や指文字、ジェスチャーなどを活用していくようにしていきたいです。
人工内耳手術をし、音入れをしたばかりの子どもは、音への反応がなかなかないように感じ、不安になる親も多いと聞きます。
要因のひとつに、初期の音入れ時は、人工内耳の音の出力が弱めに設定されることが多いことがあると思います。
ただ、個人的には、どうやって音に反応したらいいかわからなかったり、音に対して戸惑ったりする子どもも多く、そのせいで反応がないように見える場合も多いのではないかなと推測しています。
人工内耳の術後の(リ)ハビリテーションは、医師や言語聴覚士の先生のご指導のもと行われるものだと思いますが、音への気づきを誘うという行為はとても大切なように思います。
具体的には、音が聞こえたときに、耳に手をあてたり、音がした方向を指さしたり、実際の音源に近づいたり、触れさせたりすることを通じて、音への気づきを誘発したいと思います。
話しかけるときも、まずは声だけで話しかけ、それでも気づけていなさそうだと感じたときは、手話などの視覚情報も加えて話しかけようと思います。
教育がうまくいき、はるぴーが我々の言っていることを理解できたり、喋りだしたりするスピードが少しでも早くなればいいなと思います。
人工内耳手術がうまく成功し、はるぴーが元気に退院することができるように祈っています。
AVTについては、声援隊さまのホームページがとても参考になりました。