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アリナミン錠剤シリーズ違い 解説

皆さんは、アリナミン錠剤シリーズの違いが気になったことはありませんか?

似たような名前の商品がいくつかあり、正直違いがわからないという方も多いのではないでしょうか

アリナミン錠剤シリーズでも、からだの症状によって選択すべき商品は異なります

この記事では、自分に合ったアリナミン製品を探している方向けに、アリナミン錠剤シリーズそれぞれの違いについて薬剤師ゆうが解説していきます。

今回比較していく製品

アリナミンA50

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アリナミン製薬
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アリナミンA

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アリナミンA
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アリナミンEXPLUS

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アリナミンEXプラス
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アリナミンEXPLUSα

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アリナミンEXプラスα
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アリナミンシリーズ共通の有効成分

アリナミンシリーズには、錠剤、ドリンク剤などにかかわらず、共通の有効成分が含まれています。

それが、抗疲労成分「フルスルチアミン」です。

抗疲労成分「フルスルチアミン」は、ビタミンBの性質を改善した成分です。

そのため、ビタミンB1と比べ、以下の点で優れています。

  • 腸管からの吸収に優れ、より多く吸収される
  • 筋肉や神経などの組織内により多く届けることができる
  • 細胞内で効果を発揮する形である「活性型ビタミンB」を多く体内で作ることができる

ビタミンBには、糖質からエネルギーを作り出し疲労回復に効果を示したり、神経の情報伝達に関与し、神経痛などに効果を示したりするはたらきがありますが、「フルスルチアミン」は、ビタミンBよりもさらに疲労回復や神経痛に効果を発揮します。

アリナミンA50の有効成分

アリナミンA50には、以下の4種類の有効成分が含まれています。

フルスルチアミン(ビタミンB誘導体)

糖質からエネルギーを作り出し疲労回復に効果を示します。

また、神経の情報伝達に関与し、神経痛などに効果を示したりします。

ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB

たんぱく質の代謝や神経の機能維持に関与します。

目の疲れや肩こり、腰痛などを緩和するはたらきがあります。

免疫機能の正常なはたらきの維持、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐはたらきもあります。

シアノコバラミン(ビタミンB12

傷んだ神経細胞の修復を助け、神経痛やしびれなどに効果を示します。

目の疲れや肩こり、腰痛などを緩和するはたらきがあります。

正常な赤血球の産生をするはたらきもあり、貧血症状を改善します。

リボフラビン(ビタミンB

脂質からエネルギーを作り出し、疲労回復や眼精疲労に効果を示します。

脂質を分解し、エネルギーに変えるため、ダイエット効果もあります。

アリナミンA50とアリナミンAの比較

アリナミンA50とアリナミンAの違いについて表にまとめてみました。

アリナミンA50アリナミンA
有効成分フルスルチアミン(VB1誘導体) 100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 10mg
シアノコバラミン(VB12) 20μg
リボフラビン(VB2) 10mg
フルスルチアミン(VB1誘導体) 100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 20mg
シアノコバラミン(VB12) 60μg
リボフラビン(VB2) 12mg
パントテン酸カルシウム 15mg
用法15歳以上  1〜2錠   1日1回15歳以上  1〜3錠  1日1回
11〜14歳  1〜2錠  1日1回
7〜10歳  1錠  1日1回
希望小売価格65錠(2,178円)、170錠(5,280円) 70錠(2,288円)、175錠(5,368円)
最大1日量あたり61.3円~67.0円
60錠(1,584円)、120錠(3,069円) 180錠(4,455円)、270錠(6,490円)
最大1日量あたり72.1円~79.2円

アリナミンAは、アリナミンA50の有効成分に、パントテン酸カルシウムが追加配合されています。

パントテン酸カルシウムには、糖質・脂質・たんぱく質の代謝とエネルギー産生を促すはたらきがあります。

また、ピリドキシン塩酸塩の最大1日量あたりの配合量が2倍の20mgへ、シアノコバラミンの最大1日量あたりの配合量が3倍の60μgへ、リボフラビンが1.2倍の12mgへ増量となっています。

そのため、アリナミンAは、アリナミンA50と比べ、より全身の疲れやだるさに対して効果が期待できます。

また、アリナミンA50が15歳以上でないと服用できないのに対し、アリナミンAは7歳から服用することができます。

アリナミンAは、あまり疲れていないときは1錠、全身の疲れがひどいときは3錠といったように服用量を調節しやすい点もうれしいです。

アリナミンA50のほうが、最大1日量あたりの服用コストが安く抑えることができるので、今までビタミン剤を服用したことがない方は、まずはアリナミンA50から服用を開始するのもおすすめです。

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アリナミンAとアリナミンEXPLUSの比較

次は、アリナミンAとアリナミンEXPLUSの違いについて表にまとめてみました。

アリナミンAアリナミンEXPLUS
有効成分フルスルチアミン(VB1誘導体) 100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 20mg
シアノコバラミン(VB12) 60μg
リボフラビン(VB2) 12mg
パントテン酸カルシウム 15mg
フルスルチアミン(VB1誘導体)  100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 100mg
シアノコバラミン(VB12)​ 1,500μg
パントテン酸カルシウム 30mg
ガンマーオリザノール 10mg
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム 103.58mg
用法15歳以上  1〜3錠  1日1回
11〜14歳  1〜2錠  1日1回
7〜10歳  1錠  1日1回
15歳以上  2〜3錠  1日1回
希望小売 価格60錠(1,584円)、120錠(3,069円) 180錠(4,455円)、270錠(6,490円)
最大1日量あたり72.1円~79.2円
60錠(2,398円)、120錠(4,488円) 180錠(6,578円)、270錠(8,778円)
最大1日量あたり97.5円~119.9円

アリナミンAと比較して、アリナミンEXPLUSには、ガンマーオリザノールとトコフェロールコハク酸エステルカルシウムの成分が追加配合され、リボフラビンが削除されています。

ガンマーオリザノールは、自律神経のはたらきを助け、肩こり・腰痛や疲労からくる筋肉痛などの症状に効果を示す有効成分で、トコフェロールコハク酸エステルカルシウムは、全身の血液循環を改善する作用や抗酸化作用を持つ有効成分です。

リボフラビンは、脂質からエネルギーを作り出し、疲労回復に効果をしめす有効成分です。

また、ピリドキシン塩酸塩が5倍の100mg、シアノコバラミンが25倍の1,500μg、パントテン酸カルシウムが2倍の30mgに増量されています。

そのため、目の疲れや肩こり、腰痛などの年齢とともに神経からくる症状により効果をしめします。

アリナミンAは、全身の疲れやだるさの症状が気になる方、アリナミンEXPLUSは、目・肩・腰の症状で悩んでいる方におすすめの商品となっています。

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アリナミンEXPLUSの有効成分

アリナミンEXPLUSには、6種類の有効成分が配合されています。

フルスルチアミン(VB1誘導体)

糖質からエネルギーを作り出し疲労回復に効果を示します。

また、神経の情報伝達に関与し、神経痛などに効果を示したりします。

ピリドキシン塩酸塩(VB6

たんぱく質の代謝や神経の機能維持に関与します。

目の疲れや肩こり、腰痛などを緩和するはたらきがあります。

免疫機能の正常なはたらきの維持、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐはたらきもあります。

シアノコバラミン(VB12

傷んだ神経細胞の修復を助け、神経痛やしびれなどに効果を示します。

目の疲れや肩こり、腰痛などを緩和するはたらきがあります。

正常な赤血球の産生をするはたらきもあり、貧血症状を改善します。

パントテン酸カルシウム

糖質・脂質・たんぱく質の代謝とエネルギー産生を促すはたらきがあります。

ガンマーオリザノール

自律神経の働きを助け、肩こり・腰痛や疲労からくる筋肉痛などの症状に効果を示します。

トコフェロールコハク酸エステルカルシウム

全身の血液循環を改善する作用や抗酸化作用を持ちます。

アリナミンEXPLUSとアリナミンEXPLUSαの比較

アリナミンEXPLUSとアリナミンEXPLUSαの違いを表にまとめてみました。

アリナミンEXPLUSアリナミンEXPLUSα
有効成分フルスルチアミン(VB1誘導体)  100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 100mg
シアノコバラミン(VB12)​ 1,500μg
パントテン酸カルシウム 30mg
ガンマーオリザノール 10mg
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム 103.58mg
フルスルチアミン(VB1誘導体)  100mg
ピリドキシン塩酸塩(VB6) 100mg
シアノコバラミン(VB12)​ 1,500μg
パントテン酸カルシウム 30mg
ガンマーオリザノール 10mg
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム 103.58mg
リボフラビン(VB2) 10mg
用法15歳以上  2〜3錠  1日1回15歳以上  2〜3錠  1日1回
希望小売 価格60錠(2,398円)、120錠(4,488円) 180錠(6,578円)、270錠(8,778円)
最大1日量あたり97.5円~119.9円
24錠、80錠、140錠、280錠
オープン価格

アリナミンEXPLUSαには、疲労回復に効果のあるリボフラビンが追加配合されています。

そのため、アリナミンEXPLUSαは、目・肩・腰の症状だけでなく、全身の疲れやだるさに対してもしっかり効果が期待できます。

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各製品がおすすめの方

それぞれの製品がおすすめの方についてみていこうと思います。

アリナミンA50

  • 肉体疲労が気になってきた方
  • 今までビタミン剤を飲んだことがなく、試してみようと思っている方
  • 毎日のビタミンBを補給したい方
  • 1日の服用コストを安価に抑えたい方
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アリナミンA

  • しっかり寝たのに、朝からカラダがだるい方
  • 1日の疲れがたまって、夜はカラダが重い方
  • 昔と違って疲れがとれにくくなってきた方
  • アリナミンA50では疲れやだるさの改善に満足できない方
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アリナミンEXPLUS

  • 年齢を重ねて、目・肩・腰の症状が気になるようになってきた方
  • 年齢を重ねて疲れやすくなってきたので、毎日の疲労対策をしたい方
  • 症状に対処して、いつまでも若々しい自分でいたい方
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アリナミンEXPLUSα

  • 疲れ目で無理をして、さらに目が疲れてしまう人
  • もみほぐしても、またすぐに肩がこるようになった人
  • 腰が重く、いつ「ズキッ」とした痛みがくるか心配な人
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この記事が皆さんの商品選択の参考になれば幸いです。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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