難聴児子育て

聴覚支援学校の0歳集団保育

今日は、ろう児・難聴児の0歳集団保育に行ってきました。

集団保育のなかで、同じ境遇の親御さん達とお話をすることができ、とても勉強になりました。

前回の聴覚支援学校から今日までのことを、ブログで振り返ろうと思います。

子育てひろばに行く

聴覚支援学校の先生から、積極的にはるぴーを外に連れていき、色々な体験をさせるほうが良いとアドバイスしてもらいました。

それからはるぴーが出かけて楽しめる場所がないか探したところ、市の運営する子育てひろばという場所があることを知りました。

子育てひろばは、就学前の子どもと親が利用したり、交流したりすることができる場所で、はるぴーでも楽しめるおもちゃがたくさん置いてあったり、様々なイベントが開催されたりしています。

家のなかに閉じこもらず、外で色んなおもちゃで遊べるので、はるぴーにとっては、とても良い経験ができる場所です。

また、はるぴーも楽しそうに子育てひろばで過ごしてくれるので、親としても何度も連れて行きたくなる場所です。

イベントも定期的に開催されているようで、体重測定のイベントに早速参加しました。

10人以上の赤ちゃんがおり、1人の赤ちゃんが泣いてしまったのを機に、つられて泣く子も多かったのですが、はるぴーは泣かずに体重を測定することができました。

保育士さんからは、「泣かずに体重測定できて、偉かったね!」と褒めていただきました。

もしかしたら、はるぴーは難聴のため、他の赤ちゃんの泣き声が気にならならず、泣かなかったのかもしれません。

体重測定の結果、体重は8.5kg身長は69cmでした。

実は、2022年に小児人工内耳の適応基準が変更となった部分があり、それまでは原則1歳以上かつ体重8kg以上だった基準が、1歳以上または体重8kgとなりました。

つまり、体重が8kgを超えていれば、1歳を待たずして、人工内耳手術を受けることが可能になりました。

はるぴーは、体重が8kgを超えたため、その条件をクリアできたことになります。

はるぴーが今かかっている病院でも、早ければ10ヶ月くらいで人工内耳手術を受ける子がいるようです。

ゆびなぞりカードと手話の本

先週の土曜日に書店で、0歳から使えるくもんのゆびなぞりカードと手話の本を買いました。

ゆびなぞりカードひらがな

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ひらがなと、その横に「あり」「いぬ」「うま」など、そのひらがなを使って表現することばのイラストがかかれたカードになっています。

カードをめくることでテンポよく、あいうえお順にひらがなを教えることができます。

カードにかかれたひらがなには、少しだけくぼみがあり、そのくぼみに沿ってゆびをなぞることで、ひらがなを書く練習もできます。

はるぴーのように、難聴の子どもは、耳から言葉を覚えることが健聴の子どもと比べて苦手です。

そのため、まずは目でみて、ゆびでさわって、ひらがなを覚えてほしいと思い、この商品を購入しました。

カードを見せる際は、同時にそのひらがなに対応する指文字を手話で表現するようにしています。

ひらがなのかたちを覚えるのと同時に、はるぴーには、手話で指文字ができるようになってほしいです。

カードを見せるペースが長すぎると、飽きてカードに興味を示さなくなることが多いので、今は2〜3秒くらいのペースで新しいカードを見せるようにしています。

手話の本も今回新しく購入しました。

DVDと動画でわかる はじめての手話

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以前買った手話入門書は、イラストで手話表現が書かれており、わかりやすかったのですが、手話には動きがあるので、イラストだけではその動きの詳細までわからないことがありました。

そのため、書籍を購入すると、DVDとQRコードがついていて、動画で手話の動きがわかる本もあったほうがよいと思い、この本も購入しました。

また、前回の手話入門書と異なり、手話の説明がイラストではなく、写真のため、よりリアルな手話表現の様子を学ぶことができます。

本だけでも、ある程度は手話表現を学ぶことができますが、動画も確認することで、より手話の理解が深まります。

聴覚支援学校での0歳集団保育

今日は、聴覚支援学校で開催された0歳集団保育に参加してきました。

厳密にいうと、去年の4月生まれの子から今年の3月生まれまでの子が対象の集団保育でした。

今回の集団保育では、まず最初に参加した赤ちゃんの簡単な自己紹介をし、みんなでおうたあそびをした後に、次に簡単な先生からのお話があり、その後、子どものことについて、順番に参加者が少しずつ話をしました。

自己紹介でみんなの月齢を知ることができ、集団保育に参加している赤ちゃんの中では、はるぴーは生後6カ月で月齢が若いほうでした。

はるぴーと同じ誕生月に生まれた子もいたため、うれしかったです。

同じ学年でも、4月生まれの子はもう歩いていましたし、逆に3月生まれの子はまだ首もすわってなさそうで、こんなにも差があるのだなと再認識させられました。

4月生まれの子は、片耳にすでに人工内耳をつけていました。

自己紹介の後は、みんなでおうたあそびをしました。

普段、教育相談に行った際は、先生とマンツーマンでおうたあそびをするので、みんなでおうたあそびをするのは、少し新鮮で楽しかったです。

はるぴーもみんなで、おうたあそびをしているのをわかっているようで、とても楽しそうでした。

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先生からのお話は、「睡眠」についてと、「食事・おやつ」についてでした。

まず、「睡眠」については、1歳から1歳半のころの睡眠リズムが、それ以降の睡眠リズムの基礎になることを教わりました。

つまり、もしその年齢の時期に、夜遅くに寝て、朝はなかなか起きないという睡眠リズムで過ごしてしまうと、小学生や中学生になった時に、朝早く起きることが苦手な子どもになってしまうそうです。

はるぴーも夜8時に寝て、朝は6時に起きるという睡眠リズムになるように、早めにお風呂に入れるなどの工夫をするようにしています。

朝になったら光をいっぱい当ててあげて、夜寝るときは、暗い環境をつくり、昼間は十分に体を動かしてもらうことが大切なようです。

また、子どもにもう寝る時間だということを教えてあげるために、寝る前は、同じルーティーンで行動するのが良いそうです。

寝る前に手話で、「おやすみ」、「ねるじかん」などと表現するだけでも、毎日それをみると、寝る時間なんだなと、赤ちゃんでもわかるようになるらしいです。

食事・おやつ」については、まず正しく噛むことが大切であると教わりました。

正しく噛むことが、口話での正しい発音を習得する際にも重要となるそうです。

また、お腹をすかせて食事をむかえられるように、おやつの量を工夫したり、ジュースの代わりに麦茶などをおやつの際に用意することが大切だと教わりました。

はるぴーは、まだ離乳食を始めたばかりなのでまだ先の話ではありますが、これからおやつを食べるようになった時に参考になりそうな話だと思いました。

先生のお話の後は、自分の子どものことについて、順番にみんなに話をする機会がありました。

同じような境遇の方々が多かったので、普段の過ごし方や悩んでいることなどの話がスムーズに伝わり、すごく話しやすかったです。

他の親御さんやお子さんの状況も想像しやすかったです。

やはり、同じような境遇ゆえに、同じ悩みを共有したり、その悩みを解決したりすることができるのかもしれないと思いました。

補聴器をつけても、すぐ外してしまうことで悩んでいるお母さんが何人かいらっしゃいました。

ただ、1歳になって、補聴器をつけてくれるようにようやくなってきたというお母さんの話があり、安心されている方が多くいらっしゃいました。

今回集団保育に参加されていたお母さん・お父さんの中で、ろう者や難聴者の方はいらっしゃいませんでした。

我々夫婦も二人とも健聴です。

やはり、自分たちが聞こえているから、自分の子どもが聞こえるということは、当たり前ではないことを痛感しました。

もし、少しでもお子さんに耳のことで気になることが出てきたら、一度病院で聴覚検査を受けてください。

耳が聞こえない、または聞こえにくい場合は、できるだけ早く音をその子に届けてあげることがとても大切です。

耳が聞こえていないことが、見過ごされることがないようにと思います。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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