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胃のキリキリとした痛みにはこれ! ブスコパンA錠

ブスコパンA錠

胃のキリキリとしたさしこむような痛みにおそわれたことはありませんか?

そのような痛みには、ロキソニンやイブといった痛み止めや市販の胃薬はあまり効果がありません

キリキリする胃の痛みに優れた効果を示すおすすめの薬がブスコパンA錠です!

旅先での急な胃の痛みや、飲食後の急な胃痛・腹痛にも効果を示します。

この記事では、胃痛や腹痛、さしこむような胃の痛みに悩んでいる方向けに、ブスコパンA錠の特徴と効く理由、注意点について薬剤師ゆうが解説していきます。

ブスコパンA錠の特徴


ブスコパンA錠の主な特徴は以下の4つです!

  • 旅先での急な胃の痛み、飲食後の急な胃痛・腹痛、キリキリする胃の痛みに優れた効果をしめす
  • 有効成分ブチルスコポラミンが、胃腸の過度な緊張や痙攣を鎮め、痛みを鎮める
  • 錠剤タイプの胃腸鎮痛鎮痙薬で、2回分ずつ切り離せるシートに入っており持ち運びに便利である
  • 医療用で使われるブスコパン錠と同じ有効成分が配合されている

ブスコパンA錠は、エスエス製薬から発売されている胃腸鎮痛鎮痙薬です。

ドラッグストアによっては、同じ有効成分ブチルスコポラミンを配合しているPB(プライベートブランド)が販売されていることがあり、製造メーカーにこだわりがなければ、PBを選択するほうがよりリーズナブルに済ませることができることがあります

PB(プライベートブランド)とは、それぞれのドラッグストアチェーンで独自に展開している商品で、大手ブランドと比べ価格が安く販売されることが多い商品のことを言います。

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胃腸が異常な緊張や痙攣をおこす理由

胃腸の運動は、主にアセチルコリンというホルモンによって調節されています。

アセチルコリンとは、体がリラックスしているときに活発になる副交感神経を調節しているホルモンで、体の様々な臓器の運動にかかわっています。胃や腸にも関与しており、胃腸の運動を促す作用を持ちます。

通常、あまり活動していない胃や腸に対して、アセチルコリンは運動するように促します。

しかし、飲食後で既に動き始めている胃や腸に対して、過度にアセチルコリンが運動するように指令を出したり、旅先など普段と異なる環境で普段より胃腸の動きが活動的になっている場合でも、アセチルコリンが運動するように指令を出してしまうことがあります。

すでによく動いている胃や腸に対して、アセチルコリンによって、「運動しろ」という指令が続くと、胃や腸はパニックになり、痙攣を起こしてしまいます

このような状態になり、胃腸が異常な緊張や痙攣をおこしてしまうと、それが胃痛や腹痛などの自覚症状として表れてきてしまいます。

アセチルコリンの働きを抑えてあげることが、胃痛・腹痛を抑えることにつながります。

ブスコパンA錠の有効成分

ブスコパンA錠の有効成分はブチルスコポラミンです。


ブチルスコポラミンは、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン薬で、アセチルコリンによる胃腸に対する刺激を抑え、胃腸の異常な緊張や痙攣を抑え、胃腸の痛みを鎮めます

抗コリン薬とは、副交感神経を調節しているホルモンであるアセチルコリンの働きを抑える作用を持つ薬です。
市販薬では、胃腸鎮痛鎮痙薬やかぜ薬、鼻炎薬、乗り物酔いの薬などに配合されることがあります。

ちなみに、アセチルコリンは、胃の運動を促す作用だけでなく、胃酸の分泌を促す作用も持ちます。

そのため、ブスコパンA錠は、アセチルコリンによる胃酸の分泌を抑える作用を持ち、胃酸の出過ぎや胸焼けに対しても効果を示します。

ブスコパンA錠の注意点

ブスコパンA錠の主な注意点は以下の3つです。

  • 目のかすみ異常なまぶしさ等の症状があらわれることがあるため、服用後は車の運転をしない
  • 抗コリン作用が重なるため、他の胃腸鎮痛鎮痙薬ロートエキスを含有する他の胃腸薬乗物酔い薬とは同時に服用しない
  • 服用後、口の乾き便秘尿がでにくい眼圧があがるなどの症状が出ることがある

ブスコパンA錠は、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン薬です。

アセチルコリンは、副交感神経を調節しているホルモンで、全身の臓器の運動や機能に関与しています。

そのため、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン薬を服用すると、全身のあらゆるところに副作用がでる可能性があります。

ブスコパンA錠の上記の注意点は、抗コリン薬全般に言える注意点です。

一見すると、全く関係ないような薬の組み合わせ(例えば、胃腸薬と鼻炎薬など)でも、どちらにも抗コリン薬が含まれていて、気づかないうちに重複して抗コリン薬を服用してしまっていたという場合があるので注意が必要です。

この記事が、皆さんの商品選択の参考になれば幸いです。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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