難聴児子育て

はるぴーの進路が決まりました!

早いもので、もう少しで3歳になるはるぴーですが、来年の春からは年少さんです。

地域の幼稚園・こども園に通わせるのか、聴覚支援学校に通わせるのか最後まで悩みました。

この記事では、はるぴーの進路とその進路を選択するに至った理由についてまとめていきます。

はじめに

はるぴーが地域の幼稚園・こども園に通うほうがいいのが、聴覚支援学校に通うほうがいいのかずっと悩んできました。

地域の幼稚園・こども園に通うことで得られる経験や成長がたくさんあるだろうし、聴覚支援学校に通い経験し成長することもたくさんあると思います。

なので、色々悩んだ結果、今はどちらの進路に行っても正解なんだと心から思います。

ただ、進路は一つしか選べないのでとても迷いました。

地域の幼稚園・こども園と聴覚支援学校との比較

地域の幼稚園・こども園については、実際に通ったわけではないので、見学に行った際に感じたことや先輩パパママたちの話や本や論文等を参考に比較したいと思います。

また、地域の幼稚園・こども園にも色んな規模や教育方針があると思いますが、通うと想定している園と比較していこうと思います。

聴覚支援学校には通っていますが、保育相談部と幼稚部ではカリキュラムが異なる部分がありますので、こちらも先生や先輩パパママさんから聞いた話を参考にしています。

クラスメートの数

地域の幼稚園・こども園
多い
聴覚支援学校
少ない

はるぴーの入園を想定しているこども園の年少さんの人数は1号認定(一般的な幼稚園の時間)だけでも60人の入園予定があります。

1クラス20人×3クラスの予定です。

それに対し、聴覚支援学校の幼稚部で年少さんの人数は4,5人程度となりそうです。

クラスメートの数が多いということは、少人数のクラスと比べ、先生の目が届きにくくなることが想定されます。

逆に聴覚支援学校の場合、4,5人に対し2人の先生がつくので、先生の目は非常に届きやすいといえると思います。

クラスメートが多いと友だちとの色んな出会いがありそうで、少ないと同じ友だちと深いつき合いができそうです。

補聴環境

地域の幼稚園・こども園
園自体に初めから難聴に対応できる機器は存在しない。
ロジャーの使用や難聴に対する合理的配慮をしてもらうよう親が働きかける必要がある。
聴覚支援学校
難聴児がコミュニケーションに困らないようにするための情報補助機器がある。
難聴児のきこえに対する知識のある先生がおり、親はむしろ教わる側。

地域の幼稚園・こども園は、基本的に園自体に難聴に対応できる機器はおいていません。

そのため、騒音下でも人工内耳や補聴器でのききとりがしやすくなる電子機器であるロジャーを保護者側が用意し、園の先生に使用をお願いし、それで対応する場合があります。

ロジャーを使用してもらうために園の先生に説明する必要があり、正しくロジャーが使われているかについても定期的に先生に確認する必要があります。

聴覚支援学校には、ききとりに対する適切な機器があるだけでなく、話者が話した文章をディスプレイに表示したり、手話や指文字などで視覚的に情報を得られる機会がほとんどです。

そのため、自分だけが情報を得られずに置いていかれるということはほとんどなく、仮にあっても先生がわかる方法で伝えてくれるので、孤独感を感じることはあまりないと思います。

手話・指文字

地域の幼稚園・こども園
基本的に手話も指文字もない。
簡単な手話なら覚えて使ってくれる可能性はある。
聴覚支援学校
学校にいる間、基本的には音声とともに手話と指文字を使うように園児に指導する。
先生や学校の先輩、同級生も必ず手話を使う。

地域の幼稚園・こども園では、今までに難聴児の保育をしたことがないという先生も多く、基本的に先生とのコミュニケーションは音声でのコミュニケーションになると思います。

ただ、最近は障害の有無にかかわらず受け入れてくれる風土に地域の幼稚園やこども園もどんどんなってきているみたいです。

はるぴーが見学に行った園の園長先生からも「難聴のために必要な配慮があればぜひ教えてください。園としてもできるだけ応えたいです。」と言っていただけました。

なので、はるぴーとのコミュニケーションのためなら、簡単な手話や指文字は覚えてくれそうな雰囲気を感じました。

聴覚支援学校は、基本的に音声と手話を併せて先生がコミュニケーションをとってくれます。

音声もゆっくりと繰り返して話してくれるので、聞き逃しにくい配慮がされています。

友だちとのコミュニケーションにも、音声と手話の両方を使って話すように指導されています。

通園の負担

地域の幼稚園・こども園
比較的近く、通園の負担は少ない傾向
聴覚支援学校
都道府県に1か所または数カ所しかなく、通園に時間がかかる場合も多い

地域の幼稚園・こども園の場合、どこの園に入れるかにもよるとは思いますが、通園にかかる時間はだいたい数分〜数十分ではないでしょうか。

はるぴーの見学に行った園は2箇所とも車で10分以内のところでした。

それに対し、聴覚支援学校は設置されている数が少ないので学校の近くに住んでいない人にとっては、子どもの送迎に時間がかかってしまいます。

我が家の場合は、片道1時間弱かかります。

朝に家から往復して、昼も迎えに行って帰ってきてとしていると、移動だけで毎日3〜4時間の時間がかかってしまいます。

こどもにとっても親にとっても通園にかかる時間は少ないほうが負担が少ないのは言うまでもないと思います。

言語能力や発声能力の成長の差

地域の幼稚園・こども園
比較的発音が良く、音声でのコミュニケーションが主に伸びる傾向がある。
聴覚支援学校
音声と手話でのコミュニケーション能力が向上する。
発声・発音指導の時間を設けてくれる。

地域の幼稚園・こども園は、聴覚支援学校と比べるとどうしても耳にとって不利な環境になりがちです。

しかしながら、地域の幼稚園・こども園に通う子のほうが音声でのコミュニケーションが得意なことがあります。

難聴児教育の考え方のひとつとして、AVTという考え方がありますが、この考え方は、聴力を最大限活用し、健聴の子と同じ言語習得過程をたどることを目指す手法です。

聴力を最大限活用していくためには、適切に配慮してもらいながら健聴の子と同じように音声メインでコミュニケーションすべきで、聴覚支援学校でその環境を実現することは不可能です。

地域の幼稚園・こども園に通わせているからAVTの実践ができているというのは大きな間違いだとは思います。

しかし、先生や友だちの言っていることがききとれる環境があれば、より聴力を活用して生活ができるのは地域の幼稚園・こども園でしょう。

自分らしさ・楽しさ

地域の幼稚園・こども園
耳がきこえない・きこえにくい子どもは自分だけでなぜ自分だけ補聴器や人工内耳をつけないといけないのか葛藤する場合がある。
聴覚支援学校
自分と似た境遇の子がおり、あるがままを受け入れてもらいやすい環境がある。

地域の幼稚園やこども園に通う場合、難聴児は自分だけのことが多いと思います。

友だちから「なんではるぴーくんだけ耳がピカピカしてるの?」ってきかれるかもしれません。

ただ、小さい子の場合、理由を説明すると、自然に受け入れてくれることが多いと思います。

将来的には自分で耳のことを説明し、適切な配慮をしてもらいながら社会で生きていく必要があると思います。

友だちや先生に説明する練習を子も親もしていくことで、自身の障害理解や受容に繋がっていくような気もします。

逆に聴覚支援学校に通うと、先生は耳のことを初めから理解してくれており、同じ境遇の子どもたちがいるので、自分からきこえについての説明をする必要はないと思います。

耳がきこえるかきこえないかに関わらず、より自分らしく過ごせるのは聴覚支援学校かもしれません。

きこえにくさで困ったり、友だちとの話がききとれずおいてきぼりになることも聴覚支援学校だと地域と比べ少なくなると思います。

学力

地域の幼稚園・こども園
健聴の子といっしょに学び、健聴の子と同等の学力・言語能力を目指す
聴覚支援学校
難聴の友だちといっしょに学び、健聴の子と同等の学力・言語能力を目指す

学力については、幼稚園児の間はどちらに通ってもあまり変わらないようです。

ただ、小学校高学年頃になると、地域の小学校に通う子のほうが学力が高くなる傾向になるという論文もあります。

手話は素晴らしい言語ではありますが、日本語と比べ語彙数が少ないため、複雑で難解な事象を説明することが難しくなる場合があると思います。

また、音声だけでききとることができると、顔を上げなくても先生の言ったことをノートに写すことも可能になります。

手話無しで授業が理解できるのであれば、そのほうが効率良く学習ができるようになります。

また、地域の幼稚園・こども園に通う子のほうが、騒音下でのききとり能力が向上するといった報告もあります。

小学校との繋がり

地域の幼稚園・こども園
同級生の中には同じ小学校に行く子が一定数いる。園から小学校への引き継ぎも密にしてもらえる場合が多い。
聴覚支援学校
聴覚支援学校の幼稚部と小学部は在学中から交流があり、幼稚部の同級生といっしょに小学部へ行く場合も多い。インテグレーションした場合は、友だちがいない状態で地域の小学校に行くこととなる場合が多い。

地域の小学校への入学する場合は、地域の幼稚園やこども園に所属していた場合、顔見知りがある程度いる状態で新生活をはじめることができます。

また、聴覚支援学校から地域の小学校への引き継ぎと比べ、園からの引き継ぎは密にやってくれる傾向にあると思います。

地域の小学校に入学し新しい友だちができた場合にも、ある程度耳のことを理解してくれている幼稚園時代の友だちがいてくれると代わりに色々説明してくれて助かるということがあるかもしれません。

聴覚支援学校の場合、同じ校舎に引き継ぎ通い、よく知った小学部の先生から授業を受けることになるので、より安心感があるかと思います。

新しく小学部で友だちをつくるというよりも既に友だちのみんなと、いっしょに入学するといった感覚になるかもしれません。

インテグレーションした場合は、聴覚支援学校の先生から難聴について地域の先生に説明してくれる機会はありますが、親や子が都度学校にきこえについての説明をする必要があると思います。

友だちもイチから作っていく必要があります。

はるぴーの進路

地域の幼稚園・こども園と聴覚支援学校のどちらに進むか非常に迷いましたが、はるぴーは地域のこども園に通うことに決めました。

園児の数も多く、騒音もそれなりにある環境で、はるぴーには負荷をかけてしまうことになるかもしれません。

しかしながら、健聴のこどもたちに最も自然に耳のことを受け入れてもらえるのは年少さんのタイミングで入学することなのかなと思っています。

こども園の先生たちのサポートも受けながら、はるぴーがどういう状態だったらききとりやすいか、逆にどういう環境だとききとりづらいかなど試行錯誤していきながら、はるぴーにとって楽しいこども園ライフがおくれるような環境になればいいなと思います。

教育相談というかたちで聴覚支援学校にも引き続き通うようにもしようと考えています。

また同じような境遇のこどもたちとの交流も大切にしてほしいなと思っています。

障害の無いこどもたちといっしょに学ぶ際に大変だと感じることもあるでしょう。

同じような悩みを共有できたり、同じ境遇の子がどのように過ごしているかきいて参考にしたりする機会も大切だと思います。

いつの間にかたくさん成長したはるぴー。

こども園に入学し、これからももっともっと成長していくでしょう。

はるぴーのこども園での生活が充実したものになるようにお父さんは願っています。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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