難聴児子育て

音入れから2週間(人工内耳装用後初めての聴覚支援学校)

はるぴーが人工内耳を装用し始めて2週間が経過しました。

また、人工内耳装用後初めて聴覚支援学校に行き、人工内耳をつけた状態で初の聴力検査を受けました。

人工内耳をつけたはるぴーといっしょに過ごす中で、今週感じたことをブログにまとめようと思います。

マッピング後のはるぴーの様子

マッピング後、家ではるぴーと過ごす中で、先週と変わったなと一番最初に気づいたことは、声を出す回数が増え、声の出し方も少し変わった点です。

補聴器をつけていた時は、あまり多く声を出す印象はなかったのですが、最近は家の中では、本当によく声を出すようになったと思います。

また、まるで自分の声が聞こえることを楽しんでいるように声を出すようになりました。

声としては、「あー」や「うー」といった母音による発音のものがほとんどです。

また、はるぴーの背中側から、はるぴーを足の上にお座りさせた状態で絵本を読むと、はるぴーが途中で何度か振り向き、目が合うようになりました。

今までは、背中側から絵本を読んでいる際に、振り返ってこちらを見てきたことがなかったので、もしかしたら私の絵本を読んでいる声が聞こえたのではないかと感じた瞬間でした。

今週新しく買った絵本があるので、それも紹介しようと思います。

ぺんぎんたいそう

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本屋ではるぴーに表紙を見せたら、それだけでとても喜んだので購入しました。

最近はるぴーは、色々と活動量が増えてきました。

ぺんぎんさんの動きに合わせて、はるぴーといっしょに楽しみながら体を動かすことができる絵本です。

はるぴーの近くで両手を叩いて音を出すと、喜ぶようになり、自分でもよくパチパチとはるぴー自身で手を叩くことが増えました。

死角から手を叩いても、キョロキョロ音源を探し、どこから音が鳴っているかを見つけれるようになりました。

スマートフォンから音楽を流してみると、動きが止まったのち、少しびっくりしたような顔をして、その後、スマートフォンの画面を触ったり、ひっくり返したりしました。

おそらく、スマートフォンから音が鳴っているということがなんとなくわかったのだと思います。

はるぴーが補聴器時代から、リビングに置いている電子ピアノの音をきかせていたのですが、あまり喜ぶことはありませんでした。

今回のマッピング後に、はるぴーにピアノを弾いてみると、とても喜んでみてくれたのでうれしかったですし、びっくりしました。

両手で演奏をしていたのですが、はるぴーが鍵盤をとても興味津々にみていたので、膝の上にはるぴーを招待して、左手ではるぴーを支え、右手でメロディーラインだけを弾きました。

おそらく人工内耳だと、そんなに複雑な音は聴き分けられないと思うので、シンプルに主旋律だけを右手で弾くほうが、もしかしたらはるぴーにとってわかりやすいのかもしれないと思いました。

幼児向けの本から5,6曲くらい、右手でメロディーを演奏しましたが、おとなしく演奏をきいてくれたので、はるぴーはとても集中力のある子だなと思いました。

補聴器をつけていた時は、割と穏やかで落ち着いていた性格のはるぴーでしたが、人工内耳をつけはじめてからは、ぐずる回数が増えたように思います。

最近、下の歯に加え、上の歯も2本生えてきたため、歯茎がむず痒くて機嫌が悪い可能性もありますが、急にいろんな音が入ってくるようになり、戸惑ってぐずってしまっている可能性も高いと思います。

人工内耳装用後初めての聴覚支援学校

今回、約1カ月ぶりに聴覚支援学校に行きました。

前回は人工内耳の手術前だったため、人工内耳の手術後初めての聴覚支援学校でした。

聴覚支援学校の相談室自体は、今までも何度も行ったことがあるはるぴーですが、久しぶりに家以外の部屋に入ったからか、少しぐずってしまいました。

どうやら、家とそれ以外の場所の違いは、よく分かるようになったようです。

抱っこをして落ち着かせたり、おもちゃで気をひいたりすることで、少しずつ相談室の空間に慣らしていきました。

補聴器をつけ始めた際にまとめ買いした電池が余っていたため、聴覚支援学校に寄贈させていただいたら、大変よろこんでいただいてうれしかったです。

補聴器時代に作ってもらったイヤーモールドは、人工内耳のプロセッサーを耳に固定する際にも使えるそうです。

補聴器の場合は、イヤーモールドがきちんと耳についていないと、ハウリングの原因になりますが、人工内耳の場合は、固定することが目的のため、耳とイヤーモールドの間に多少すき間があっても問題ないことが多いようです。

通気性を良くするために、真ん中に穴をあけたスケルトンタイプのイヤーモールドも人工内耳用として存在するらしいです。

今回は、人工内耳をつけた状態で初めて聴力検査をしました。

はるぴーは、補聴器をつけた状態では、65dB~75dB程度しか聞こえていませんでしたが、人工内耳で今現在どれくらいきこえているのかは、とても気になっていました。

実際にはるぴーを膝の上に置いて、いつもと同じように聴力検査を受けましたが、今までよりも明らかに小さい音で反応しており、とてもびっくりしました。

実際の結果としては、2000Hzで35dBで反応があり、他の周波数でも40~45dBで反応がありました。

裸耳では、100dBでも反応がないはるぴーなので、人工内耳をつけて2週間でまさかここまで聞こえているとは思っていなかったので驚きました。

人が普通に話した時の会話の音量は、40dBから60dBの中におさまることが多いので、はるぴーは今回の聴力検査の結果、理論上、私たち夫婦の声かけが聞こえているということがわかりました。

もちろん、自分の発する声も聞こえているはずなので、それも影響して声を出す回数が以前よりも格段に増えたのだと思います。

いつも聴覚支援学校の相談室から出る際に、鳩時計の音を聞いてからサヨナラをするのですが、今回は鳩時計の音にも気付いているように見えました。

これから、はるぴーにはたくさんの音をきいてもらい、いろいろな音をきく経験をしてほしいと思います。

はるぴーが初めて喋る言葉は一体何なのでしょうか。

今から考えるだけでわくわくします。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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