難聴児子育て

音入れから6週

はるぴーが人工内耳をつけ始めてから6週間が経過しました。

今週は病院にマッピングをしてもらいに行きました。

今週のはるぴーの様子をブログにまとめようと思います。

風邪

子育てひろばに行った際に、どうやらはるぴーは風邪をもらってきてしまったみたいで、鼻水が出るようになりました。

本格的に風邪をひいたのは、生後3ヶ月のころ以来なので、はるぴーはどちらかといえば風邪をひいていないほうだとは思います。

鼻水やせきは出たものの熱はなく、本人は変わらず元気で食欲もあったので、まだマシなほうだったと思います。

ただ、我々夫婦は同タイミングではるぴーから風邪をもらってしまい、体調が優れない中、育児や家事をしないといけなかったため、我々夫婦はかなり体力は消耗しました。

はるぴーは、人工内耳インプラントを手術で頭の中に入れているので、風邪をひいたあとの症状の経過には注意するようにと耳鼻咽喉科の先生からは言われています。

というのも、細菌感染が人工内耳インプラントにまで及んでしまうと、最悪、機械を取り出さないと行けなくなるからです。

身体のなかで細菌の増殖を抑えるはたらきをする抗菌薬も人工内耳インプラントに存在する細菌にはほとんど効果を示しません。

理由は、人工内耳インプラントは機械のため、血液が流れていないからです。

抗菌薬は身体に流れる血液に乗って、必要な組織に対して効果を示す性質を持つため、血液の流れていない人工内耳インプラントに対しての効果はほとんど見込めません。

耳鼻咽喉科の先生からは2、3日熱が続くようなら、人工内耳インプラントにまで細菌感染が及ぶ恐れがあるので病院に受診するようにと言われています。

幸い今回の風邪では、はるぴーは熱が出ることなく症状が改善していったので、あまり心配はしていません。

マッピング

今週はマッピングのために病院に受診しました。

言語聴覚士の先生が人工内耳プロセッサーの調節をする前に、まず最初に音の反応についてのききとりがありました。

先生からどういったときに音に反応するのか、尋ねられました。

はるぴーは最近色々な音に反応しているように見えるのですが、食器を机に置いたときの音やお菓子の袋を開けるときの音やフードプロセッサーを使ったときの音、ピアノの鍵盤を叩いたときの音へはるぴーが反応した様子がすぐ頭に浮かんだので、それらのエピソードを話しました。

言語聴覚士の先生からは、日常的な様々な音に反応が見られて、人工内耳装用後の経過は順調だと思うと言われました。

我々夫婦が話しているときに表情や口元を見るときがあるかと聞かれたので、よく見てくれると答えました。

もともとはるぴーはよく人の顔を見る子でしたが、人工内耳をつけ始めてからはより我々夫婦の顔をみてくれるようになったと思います。

先生がはるぴーの死角から鈴を鳴らすと、その音に気付きはるぴーは振り返りました。

前回のマッピング前には気づくことができなかった音に、今回はマッピング前から気づくことができており、前回のマッピングの効果と継続装用の効果を実感することができました。

前回のマッピングは、右耳用のプロセッサーから調節してもらいましたが、今回は左耳用のプロセッサーから調節してもらいました。

左耳の人工内耳プロセッサーの1日の平均装着時間は、7時間でした。

コイルが頭から外れている時間が想定よりも長く、想定よりも装着時間は短かったですが、はるぴーくらいの月齢(生後10カ月)の子どもだと5時間以上つけることができれば十分合格点だと言われました。

はるぴーに我々夫婦は色々と日常的に話しかけているのですが、1日平均で4時間以上はるぴーに話しかけていることがプロセッサーのデータよりわかり少しびっくりしました。

はるぴーが言葉を理解したり実際に話したりするためには、多くの言葉を聞いて、その言葉を蓄積する必要があると思うので、これからもはるぴーにたくさん話しかけようと思います。

言語聴覚士の先生が人工内耳プロセッサーをパソコンにつなぎ、音の聞こえ方を調節してくれました。

日常生活でも、はるぴーは音にかなり慣れてきたという印象がありましたが、実際に先生がプロセッサーの出力を今までの設定より上げて音を流しても泣いたり驚いたりすることはありませんでした。

はるぴーの場合、音が聞こえると眉が上にあがるので、音が聞こえたかどうかの判断はわかりやすいです。

言語聴覚士の先生がラトル(赤ちゃん用のガラガラ)をはるぴーの死角から鳴らしたら音に気付くことができました。

ラトルをふったときに鳴るビーズの音や少し高めのカラカラという音に反応することができました。

具体的に何dBかということはわからないのですが、割と小さめの音で言語聴覚士の先生にはなかなか気づくのは難しい音だと言われました。

今回、人工内耳プロセッサーの出力をかなり上げてくださったみたいです。

今回も音が小さいものから大きい順に1,2,3,4の4種のマップを作ってもらいました。

ただ、一番音の小さい1のマップでもかなり出力が大きいから、嫌がるようなら無理に出力を上げる必要はないと言われました。

嫌がらないようなら、1週間ごとに一つ出力の大きいマップに変更するように言われました。

左耳のマッピングが終わった後は、同様に右耳のマッピングもしてもらいました。

右耳の平均装着時間は8時間でした。

はるぴーの場合、右耳のほうがコイルが外れにくいため、その分平均装着時間が少し長くなっていました。

前回のマッピングの時は、途中からはるぴーは疲れてしまいぐずってしまいましたが、今回は最後までぐずることなくマッピングを終えることができました。

はるぴーのお気に入りのおもちゃであるオーボールを持って行ったことも、最後まで機嫌を損ねることなくマッピングができた要因の一つかもしれません。

両方のマッピングが完了した後は、太鼓の音や金属を叩く音などあえて大きい音をきかせて嫌がらないかを先生は観察していました。

両方の耳で音をきき、ある程度大きい音が出力されていたと思いますが、びっくりしたり嫌がったりする様子はなかったです。

妻がはるぴーの真後ろに行き、「はるぴー」と名前を呼ぶと、振り返りました。

人工内耳プロセッサーの出力がかなり大きくなったため、妻の声もよりしっかり聞こえるようになったのだと思います。

マッピングの後の医師の診察では、耳の中を診てもらいましたが特に異常はないと言われました。

少し前に風邪をひいていましたが、耳には影響がなかったみたいでよかったです。

人工内耳インプラントの磁石部分の皮膚の様子を診てもらいましたが、そちらも特に赤くなっておらず異常なしでした。

病院からの帰りの車では、はるぴーは疲れてチャイルドシートの中でずっと眠っていました。

初めてのオンラインショッピング

今週は、日本コクレア社のホームページでオンラインショッピングをしました。

今回購入したのは、以下の3つです。

コクレア安全コード(両側用)

今までは、以前から使っていた補聴器用の落下防止ストラップを使用していたのですが、壊れたため、純正の落下防止ストラップを使用することにしました。

プロセッサー本体ではなく、バッテリーに付属のゴムをつけることで、万一人工内耳プロセッサーが外れても落下しないようにすることができます。

1つ買うと2セット付いてきます。

服にストラップをとめるクリップは小さいですが、割と保持力はあると思います。

少なくとも生後10カ月のはるぴーが思い切り引っ張っても、服からストラップが取れることはありません。

コアラクリップ

服などにとめて、肩にプロセッサーをかけるためのクリップです。

はるぴーの場合、耳にかけると自分で耳にあるプロセッサーをとってしまって、口の中に入れてしまうということがあったので、今は肩にプロセッサーをかける使うようにしています。

人工内耳プロセッサー自体は、耳にかけて使うことを想定して作られてはいますが、嫌がって自分で耳から外してしまうよりかは、肩にかけて長時間使用できるならそのほうがいいと個人的には思います。

肩にかけると、服にプロセッサーが擦れた際に出た雑音をマイクが拾ったり、スタイによりマイクが塞がって音が聞こえにくくなったりなどの弊害はあるようなので、はるぴーが耳にかけても自分でプロセッサーをとらないようになったら、耳掛けに移行したいと思います。

コイル信号チェッカ

人工内耳のコイルに正しく信号が送られてきているかをチェックする機器です。

正しく信号が送られてきている場合は、緑色に光ります。(昔の製品は赤に光ります)

はるぴーはまだ自分で人工内耳の不調を訴えることができないので、これを使いコイルが無事かをチェックするようにしています。

今週のメインイベントはマッピングでした。

マッピングの際は、はるぴーが今まで気づけなかった音にも新しく気付くことができてとてもうれしかったです。

今回のマッピングで人工内耳の出力をより上げてもらうことができたため、はるぴーは今後より多くの音に気付くことができるようになると思います。

はるぴーに色々な音を知ってもらうためにも、様々な場所にはるぴーを連れていってたくさんの体験をしてもらいたいと思います。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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