難聴児子育て

グッバイ、おっぱい

今年のゴールデンウィークのはるぴーにとっての一番の思い出は、きっとサファリパークに行ったことでもこいのぼりを見に行ったことでも、藤の花の香りをはじめて感じたことでも、ショッピングモールに買い物に出かけたことでもないと思います。

はるぴーにとっての一番の思い出は、間違いなく、大好きなおっぱいとバイバイをしたことです。

今回は、ゴールデンウィーク期間に行った断乳について記事にまとめようと思います。

グッバイ、おっぱい

1歳前後になると自然と子どもの方からおっぱいを欲しがらなくなると巷のうわさではきいていたのですが、はるぴーの場合、離乳食が1日3回になってある程度の量を食べられるようになっても、聴覚支援学校に通いだして新たな生活が始まっても変わらずおっぱいを欲しがりました。

現在生後1歳4カ月です。

自然に授乳回数が減っていくことを願っていたのですが、どちらかといえば逆で、母乳を飲む量も時間も回数も身体の成長に応じてさらに増えていってしまいました。

特に、ねる前はおっぱいをお腹いっぱいに飲んでからでないと寝られない状態でした。

正直、1歳2カ月を過ぎたころから、はるぴーが自分からおっぱいを要らないと言ってくれる日は、当分の間来ないことを悟ってしまいました。

ユーチューバーの助産師HISAKOさんの動画で、色んなお母さんの卒乳の時期について語られているものを視聴したのですが、小学3年生でもおっぱいを飲んでいるお子さんがいたということを知りました。

はるぴーのおっぱいに対する大好き度はとてつもないものがあったので、脳裏に小学生になってもおいしそうにおっぱいを飲むはるぴーの様子が浮かんでしまい震えました。

おっぱいを飲むことで、母乳そのものの栄養素だけでなく、母親からの愛情や安心感などたくさんのものを得られますし、2歳や3歳でおっぱいを飲んでいる先輩ベイビーもはるぴーの通っている聴覚支援学校にいるので、必ずしも断乳を決行する必要はないと思っていました。

ただ、夜間の授乳、離乳食や間食により生した残滓(ざんし)が母乳と混ざり合うことで虫歯のリスクが上がること、母乳をあげる際に不快感を妻が覚え始めたこと、春から学校生活が始まっておりいつでも好きなタイミングでおっぱいをあげることができなくなることなどから総合的に判断して、そろそろ断乳する方が良いという判断になりました。

そして、ゴールデンウィーク後半の前日である5/2から断乳を開始することにしました。

いざ、断乳

4月の後半から、はるぴーには5/2からおっぱいとバイバイすることを伝えていたのですが、本人が相変わらずおっぱいを欲しがるのと、バイバイの日が決まっており親心としても今の間は飲ませてあげたいという想いがあり、徐々に授乳回数を減らしながら5/2を迎えるという当初の計画は失敗しました。

本人がとても強い熱量でおっぱいを欲しがるので、ついあげてしまいました。

おっぱいを飲むまでは、えいえんと泣き続けるのです。

そして、授乳の回数が減らないまま、5/2を迎えました。

妻は一人では断乳の決意がいきなり揺らいでしまう気がすると考えたらしく、5/2はおばあちゃんにも家に来てもらいました。

はるぴーの気がまぎれるように、ショッピングモールに連れていってもらったり、童謡や絵本をたくさんおばあちゃんに読んでもらいながら日中を過ごしたこともあり、おっぱいなしで夕方まで過ごすことができました。

私が仕事から帰ってきたあとも、はるぴーはおっぱいを1日中飲んでいないにも関わらず、機嫌よくおもちゃで遊んでいたので少し安心しました。

はるぴーは、もう離乳食も卒業しており、我々と同じものをたべ水や麦茶などもちゃんと飲めるようになっているし、おっぱいなしでも案外大丈夫なのおかもしれないなと、その時は思いました。

今日からおっぱいとはバイバイするよと、はるぴーに何度も行ってきたので、ああはるぴーも今日からおっぱいなしなんだなと理解してくれたんだなと勘違いしました。

まさか、この日の夜から、"はるぴーのおっぱいに対する情熱" VS "親の断乳に対する決意" との壮絶な戦いが訪れるとは思わなかったです。

夜の9時になり、はるぴーが段々と眠たくなってきました。

いつもなら、ここでおっぱいを飲むとすんなり朝まで寝てくれますが、この日は違いました。

なんせ、おっぱいがないのですから。

はるぴーもちょっと泣いたら、いつものようにおっぱいがもらえるときっと思っていたと思います。

はるぴーの機嫌が段々と悪くなっていき、泣き始めました。

しかしながら、我々夫婦も強い決意で今日を迎えました。

そもそもどうして5/2から断乳を決行しようと思ったかというと、5/3~5/6まで4連休で仕事がないため、はるぴーが夜中になかなか寝れなくても、仕事に支障をきたすことなくはるぴーに私が付き合うことができるからです。

逆に言えば、この機を逃すと、長期の休みがなかなか訪れないので、ズルズルと断乳に失敗してしまうことが目に見えています。

おっぱいとの距離を離すため、妻は寝室で過ごしてもらい、私がはるぴーを抱っこした状態でリビングで過ごすことにしました。

絶対に眠たいはずなのに、全然寝ないはるぴー。

はるぴーの泣き声を聞きながら、頑張ってあやすものの、一向に泣き止む気配もなく、気づけば日付が変わっていました。

それでもまだ泣くはるぴー。

はるぴーのおっぱいへの愛と根気は凄すぎる、何度寝室にはるぴーを連れていき、妻におっぱいお願いしますと頼みたくなったことかわかりません。

結局、夜中の2時まではるぴーは粘り、泣き疲れておっぱいなしではじめて夜、寝ることができました。

が、しかし、夜中の4時になると、おっぱいを飲んでいないことにまたしても気づいたはるぴーは、泣き始めました。

哺乳瓶に水を入れて飲ませるものの、おっぱいでないと満足できないようでした。

結局6時前まで泣いて過ごし、力尽きてようやく眠りました。

何とかおっぱいなしで1日過ごせた

はるぴーにとっては、とてつもなく大きな一歩を踏み出すことができた1日になりました。

何とか、なんとかおっぱいなしで1日過ごすことができたのですから。

睡眠不足なはずのはるぴーですが、しっかり8時に目覚めました。

5枚切りの食パン1/2をあっという間にぺろりと平らげ、水をぐびぐび飲んで、機嫌が戻りました。

どうやら、日中はおっぱいがなくても大丈夫なようです。

私は、寝不足でクタクタになってしまったので、妻に頼み1時間ほどそれから寝かせてもらいました。

それからは、はるぴーが聴覚支援学校でこいのぼりを楽しみながら作った話を妻から聞いていたので、大きなこいのぼりがたくさん泳いでおり、藤の花がきれいな公園に家族3人で車で出かけました。

道中は1時間半くらいでしたが、はるぴーはチャイルドシートの中で爆睡しました。

はるぴーも相当睡眠不足だったと思うので、移動中に寝れて良かったと思います。

公園に着く直前くらいで元気になり、公園では藤の花の香りを感じたり大きなこいのぼりを見て楽しんでくれました。

帰り道もはるぴーはすぐに眠りにつきました。

家に帰った後は、割とご機嫌で過ごしてくれていました。

機嫌が悪くなったのは、お風呂の時間からです。

いつもはお母さんといっしょに入るお風呂ですが、おっぱいを見るとはるぴーが色々思いだしてしまうことを恐れ、この日は私とはるぴーの二人でお風呂に入ることにしました。

お風呂が大好きなはるぴーは、我先にとお風呂場に入っていったのですが、何度も振り返りいつまでたってもお母さんが入ってこないことに途中で気づき怒り、そして泣き始めてしまいました。

そこからはずっと機嫌が悪かったです。

結局、泣いているはるぴーを抱っこをしながら童謡を歌ったり、絵本を読んだりしながら過ごし、はるぴーは夜中の0時ごろに力尽きました。

何とかこの日もおっぱいなしで過ごすことができました。

その後、翌日、翌々日も何とか、おっぱいなしで過ごすことができました。

今日で断乳5日目ですが、何とか今もおっぱいなしで過ごすことができています。

はるぴーも日を重ねるごとに、眠たくなってから、おっぱいなしで眠りにつくまでの時間が短くなってきており、もうおっぱいは飲めなくなったということを理解しているように感じます。

はるぴー、頑張ってグッバイおっぱいできたね!

すごいね、はるぴー!

妻も急に母乳をやめた影響で、胸が張り、痛いようですが、搾乳機を使用し保冷剤を使い胸を冷やすことで、少しずつ母乳が出る量も減って胸の張りもマシになってきたようです。

断乳を決意し、実際に実行するのには、相当な覚悟が必要だったと思います。

素直にすごいと思います。

はやく胸の張りが完全になくなることを祈ります。

今日は、はるぴーが頑張ってグッバイおっぱいができた記念に、トイザらスにおもちゃを買いに行きました。

はるぴーの大好きなパトカーのリアルなおもちゃです。

早速、家に帰ったとたん、パトカーで遊んでくれているのでよかったです。

ほんとにがんばったね、はるぴーつまぴー

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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