難聴児子育て

術後の入院生活中の様子について

はるぴーは、2023年9月13日に人工内耳の手術を受けました。

明日、9月19日に退院の予定です。

入院期間中、色々と大変なことがあったので、その様子をブログにまとめようと思います。

術後の入院期間中の様子について

両耳に人工内耳手術を受けた後のはるぴーの様子について書いていきたいと思います。

なお、手術前日の様子は「明日はいよいよ人工内耳手術の日です!」を、人工内耳手術の詳細は「人工内耳手術が終わりました」をご覧ください。

術後当日

人工内耳手術が無事終わり、術後1時間くらい経つと少しずつ麻酔がきれてきて、はるぴーの意識が戻ってきました。

ある程度意識がはっきりしてきた術後3時間後に、はるぴーに母乳をあげました。

手術前は、全身麻酔での事故を防ぐために、はるぴーは絶食していました。

その影響でかなりお腹がすいていたのか、はるぴーはたくさん母乳を飲んでくれました。

手術による痛みがひどいのか、寝ているとき以外はずっと泣いたりぐずったりしていました。

ただ、妻が抱っこをしてあげると、落ち着いてくれることが多かったです。

また、痛みのせいでベッドで熟睡できないのか、寝てもすぐに起きて、泣いてしまうことが多かったです。

夜には、熱が出てきてしまいました。

そのため、看護師さんに解熱鎮痛薬を入れてもらいました。

薬のおかげで熱は少し和らぎましたが、痛みはそこまで改善されていないように見えました。

はるぴーは、両方の耳に包帯とその包帯を覆う別の包帯を頭に巻かれ、左手には点滴をつけて術後当日は過ごしました。

はるぴーは、左の親指をよく指しゃぶりするのですが、その手に点滴をつけられて、いつもの指しゃぶりができないことも、ぐずる要因の一つになってしまったのかもしれません。

点滴から栄養をとっている影響もあるかもしれませんが、2回目以降の母乳はあまり飲みませんでした。

傷口からの感染予防のためのワイドシリンという抗生物質と整腸作用のあるビオフェルミンを先生から処方してもらいました。

看護師さんがそれらの薬を水に溶かして、スポイトではるぴーにあげてくれましたが、はるぴーは味が苦手そうにしていました。

この日はなかなか目を開けてくれず、もし手術の影響で目が開けられなくなってしまっていたらと不安になりました。

後で先生に聞くと、包帯をガチガチに止めている影響で目が開けられなかっただけだということがわかりました。

また、いつもはよく笑ってくれるはるぴーが、この日は術後1度も笑わなかったのもつらかったです。

妻は、はるぴーが抱っこをしておかないとぐずってしまうためなかなか寝れなかったようです。

実は、入院初日から妻は、「ピコン、ピコン」という病棟内の医療機器の音と、慣れない付き添い用の簡易ベッドの硬さと手術に対する緊張から一睡も寝れていませんでした。

寝不足の中でも、はるぴーが泣いていたらすぐに抱っこをして、落ち着くまでずっと抱っこをしてくれた妻には、感謝してもしきれません。

術後1日目

この日も、朝からはるぴーは手術による傷口が痛いのか、ベッドに置くと、泣いたりぐずったりしてしまうことが多かったです。

顔も手術の影響で腫れてしまい、まんまるになっていました

この日は、耳の包帯を固定するための頭の包帯が、圧着式のヘッドバンドのようなものに変わりました。

朝になると、目はあけてくれるようになりましたが、相変わらず無表情のことが多かったです。

とりあえず、目はあけてくれたので、その点は安心しました。

熱も出ており、解熱鎮痛薬によりその熱は和らいではいましたが、それでもしんどそうでした。

この日も、抱っこをしていると、安心して痛みが少し和らぐのか、落ち着くことが多かったです。

この日の昼から離乳食が始まりましたが、はるぴーは食欲がなくあまり食べませんでした。

朝、妻が抱っこをしている際、鼻血が出てしまい心配しました。

耳と鼻はつながっているため、耳の手術をした後は、鼻血が出ることがよくあるそうです。

また、小股が赤くはれていたため、患部を保護するための塗り薬を先生が出してくれました。

毎食前のお薬は苦手ですが、毎回頑張ってはるぴーは飲んでくれました。

朝から泣いたりぐずったりすることの多かったはるぴーですが、夕方ごろには持って行ったおもちゃをさわって遊ぶときもあり、顔は相変わらず腫れていましたが、しんどそうな表情が少しマシになっているように感じました。

たまに笑うようにもなりました。

ただ、痛みや熱にも波があるのか、夜はまた泣いたり、ぐずったりと朝のような状況に戻ってしまいました。

術後2日目

この日の朝は、一昨日、昨日と泣きすぎた影響なのか、はるぴーは声があまり出なくなって、呼吸の際「ぜぇぜぇ」と喘鳴のようなものが聞こえるようになってしまいました。

ただ、身体の酸素濃度自体は正常で、看護師さんに鼻をみてもらっても、特に詰まっているように見えず、鼻も通っていそうということでひとまず安心しました。

念のため、耳鼻科の先生にも診てもらいましたが、酸素濃度が問題ないのであれば、様子見でよいだろうとの見解でした。

奥までちゃんと見るためには、カメラを鼻から入れる必要があり、大人でも痛いからまだやらないほうがよいとのことでした。

また、オムツに赤い粒々ものが付いていたので、先生に相談しました。

次に便が出た際、念のため検便することとなりました。

薬学的な話をすると、はるぴーの処方されたワイドシリンという抗生物質は、その薬に含まれる添加物カルミンがオレンジ~赤色を呈します。

そのため、カルミンがそのまま便中に排泄されると、便に赤い粒々が混入することとなります。

ただし、薬の副作用として大腸炎を起こして血便がでて赤い便が出てきている可能性も否定できないため、検便となったのだと思います。

この日から着圧式の包帯から、顔が出る表面が多いアミタイプの包帯に頭の包帯が変わりました。

午前中は、泣いたりぐずったりしていたはるぴーですが、午後になり顔色がだいぶんよくなってきました

左手につけていた点滴も外してもらい、病院の用意してくれている離乳食も少し食べるようになり、母乳も少しずつ飲めるようになってきました。

夕方には、沐浴をしてもらい、首から下をきれいにしてもらいました。

沐浴後からは、さらに元気になり、家から持って行った歯固めを噛んで遊ぶようになりました。

昨日まではほとんど笑わなかったはるぴーですが、今日は笑う回数が増え、はるぴー定番の満面の笑みも何回か披露してくれました。

声が枯れて、声が出しづらそうなのが心配ですが、朝よりはマシになり、夕方には泣き声はちゃんと出るようになってきたので少し回復傾向なのかなと思いました。

夜に左耳の手術跡に貼っていたテープが剥がれかけるトラブルがありましたが、耳鼻科の先生がすぐ来てくださり、新しいテープを貼りなおしてくださいました。

術後3日目

この日の朝も、昨日に引き続き声が枯れて、呼吸もしづらさそうな状態が続いていました。

ただ、身体の酸素濃度は特に問題なかったたのと、前日は声が全くでなかったのが、泣き声をちょっと出せるようになり、少しずつ改善していくのではないかなと思え始めました。

母乳も前日と比べ、長い時間飲めるようになりました。

病院で出された離乳食も、家で食べたことのある七倍がゆや豆腐、かぼちゃなどの食材は食べてくれるようになりました。

アミタイプの包帯をつけていると、徐々にずれてきてしまったため、また着圧式の包帯に戻りました。

また、この日も前日に引き続き、沐浴をしてもらいました。

頭の包帯が気になるのか自分で触ってしまい、傷口を保護しているテープが外れてしまったため、再度つけてもらいました。

この日からは、ベッドで一人でいるときのぐずる回数が少なくなり、病院から貸してもらった鈴の付いたおもちゃを握ったり、シーツの上に落としたりして遊ぶようになりました。

手術後1日目は、ほとんど笑うことのなかったはるぴーですが、今日はとてもよく笑うようになりました。

家から持って行った絵本も集中して見れるようになってきたため、絵本を何冊も読んで過ごしました。

支えなしで自分でうつぶせの状態から座ったり、はるぴーの両脇を支えると自分の足で自分の体重を支えて立ったりと、入院前にできていたことも自然にするようになりました。

まだ、ぐずることもありますが、明らかに昨日と比べて元気になり、機嫌よく過ごせる時間が長くなりました。

先生からは、術後3、4日で回復してくる子どもが多いと言われていましたが、本当にその通りになりました。

夜になると、声の枯れや息苦しそうな様子もかなり改善されてきました。

晩になると、食欲もだいぶん回復したのか、普段以上に母乳を飲み、それだけでは足りないとおやつのせんべいを2枚ペロリと食べました。

術後4日目

耳の手術のあとが痒いのか、明け方に3度ほど目覚め、機嫌が悪くなっていました。

どうも着圧式の包帯は、はるぴーにとってかゆいようで触ってしまいます。

夜、寝付いた後、朝まで起きることなく寝れるようになれば、傷口の違和感もほとんどなくなったと判断してよいのではないかと思います。

朝は、呼吸がしづらそうに見えました。

看護師さんが、鼻が詰まっているのかもしれないということで、鼻水の吸引をしてくれました。

声はだいぶん出るようになってきたと思います。

午前中に、先生の診察があり、手術のあとの傷口に貼ってあるテープを張りなおしてもらいました。

テープの張りなおしは、今回が3回目で、1回目と2回目はぎゃん泣きしてしまったはるぴーでしたが、なんと今回は泣くことなくテープを変えてもらうことができました。

先生にも、「偉いね、将来有望だね!」と褒めてもらいました。

今日も、看護師さんに沐浴をしてもらいましたが、沐浴中は泣いてしまいました。

日中は、絵本を読んでもらったり、家から持っていったおもちゃや病院から貸してもらっている鈴のついたおもちゃを使って遊んだりと機嫌よく過ごす時間が増えました。

お昼寝も2時間くらいしました。

朝は苦しそうだった呼吸も、夕方になると少しマシになりました。

夜になると、着圧式の包帯が気になるのか、何度も自分で包帯を触り、包帯がずれて目隠しのようになることがありました。

そのため、少々触ってもずれないようにテープで包帯を皮膚に固定してもらいました。

術後5日目

この日は、明け方に目覚めることが1度だけになり、ある程度まとまって睡眠をとることができました。

気になっていた呼吸のしづらさも、かなり改善されてきました。

気になっていた小股の赤みも、処方してもらった薬を塗り続けていた効果で改善しました。

午前中に先生の診察があり、ついに頭と耳につけていた包帯が取れました。

手術のあとを保護しているテープも張り替えてもらいました。

明日からは、お風呂に入って頭も洗ってよくなるそうです。

ただし、傷口の付近は、流すだけにするように言われました。

はるぴーの食欲はかなり回復し、むしろ手術前よりも食べるようになったように思えます。

母乳もたくさん飲むようになりました。

病院から出されたお昼の離乳食も今までで一番食べることができました

体力もほとんど回復し、入院前にできていたことはできるようになりました。

病棟にあるプレイルームで、お座りしながらお母さんに絵本を読んでもらったり、いろんなおもちゃでいっしょに遊んだりしました。

プレイルームで見つけた車のおもちゃがとても気にいったようで、貸してもらい病室内でもそのおもちゃで遊びました。

明日は午前中に退院し、外来で音入れをしてもらう予定のため、事前に人工内耳のプロセッサーのバッテリーを充電しました。

明日の音入れではるぴーがどのような反応をしてくれるか楽しみです。

ただ、最初の音入れの際は、人工内耳の音の出力が小さめのため、過度に退院後の音への反応を期待して、不安になることはしないようにしたいと思います。

手術が無事に終わり、体力が回復してくれて本当に良かったです。

はるぴーは本当によく頑張りました。

長い間、はるぴーの付き添い入院をしてくれた妻には本当に感謝です。

また、入院期間お世話になった医療スタッフの方々にも感謝です。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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