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全身のかゆみ、じんましんに使える飲む治療薬 ムヒAZ錠 紹介

ムヒAZ錠

皆さんは、広範囲のかゆみや、手が届きにくい部分のかゆみで困ってはいませんか?

塗り薬のかゆみ止めは、広い範囲のかゆみにはあまり適していません

また、自分で手が届かない部分だと、毎回だれかに塗ってもらう必要があり、使いづらい方もいると思います。

そんな時は、内服することで、内側から全身のかゆみに効いてくれる飲む治療薬のムヒAZ錠がおすすめです!

1日2回服用することで、かゆみやはれに1日中効果を発揮してくれます。

この記事では、全身のかゆみでお困りの方向けに、ムヒAZ錠の特徴、有効成分、注意事項などについて薬剤師ゆうが解説していきます。

ムヒAZ錠の特徴

ムヒAZ錠の主な特徴は、以下の4つです。

  • 塗り薬では対処できない広範囲のかゆみに対して効果をしめす。
  • 1回1錠で12時間効くため、1日2回、朝と寝る前に飲むだけで1日中効果が持続する。
  • じんましんや湿疹、かぶれなどによるかゆみだけでなく、花粉やハウスダストなどによる鼻水・鼻づまり、くしゃみにも効果をしめす。
  • 服用しても眠くなりにくく、口が乾きにくいアレルギー治療薬である。

ムヒAZ錠は、飲むタイプの皮膚治療薬で、じんましん、かぶれ、湿疹などによる全身のかゆみやはれに効果をしめします。

塗り薬は、広範囲に塗るには多くの量が必要となり、それに伴い塗るのに時間がかかったり、背中など一人では塗りにくい場所がでてきたりし、使う量が多いと使用部位だけでなく、吸収された有効成分が全身への影響を与えることがあります。

そのため、塗り薬は広範囲のかゆみやはれに対してはあまり適していないものが多いです。

それに対し、ムヒAZ錠などの飲み薬は、服用することで、身体の内側から全身のかゆみやはれに対して効果を発揮してくれるので、広範囲のかゆみや背中などの手が届きにくい場所のかゆみやはれに対しては、飲み薬がおすすめです。

ムヒAZ錠に含まれる有効成分アゼラスチンは、1回の服用で12時間効果を発揮してくれます。

そのため、朝と寝る前の1日2回服用するだけで、1日中、全身のかゆみやはれをしずめてくれます

アゼラスチンは継続して服用することで、新たなかゆみやはれが起きにくくするはたらきもしてくれます。

また、アゼラスチンはじんましんやかぶれ、湿疹によるかゆみやはれだけでなく、花粉やハウスダストなどによる鼻水・鼻づまり、くしゃみにも効いてくれます

じんましんや湿疹がおさまって、ムヒAZ錠が余っても、鼻水などの症状が出たときに使うことができるのでいざという時の常備薬がわりにもなると思います。

ムヒAZ錠は、飲むタイプのかゆみ・はれ治療薬のなかでも眠くなりにくいタイプの内服薬です。

そのため、服用による眠気やふらつきといった副作用を過度に心配する必要なく使うことができます。

ただし、眠気の発現には個人差があるため、人によっては眠気がでる場合があるので注意してください。

塗り薬と内服薬の使い分け

じんましんやかぶれ、湿疹の治療薬には、塗り薬と内服薬があります。

塗り薬と内服薬には、それぞれ特徴があり、使い分けをすることで、より適切に治療をすることができます。

塗り薬内服薬
かゆみの範囲狭い範囲への使用が適している全身のかゆみに効く
即効性と持続性即効性はあるが、持続性に乏しく何度も塗りなおす必要がある即効性はやや乏しいが、持続性を得られやすい
適したシーン家の中や休日など、薬を塗りなおせるとき人目が気になるとき、塗り薬を塗りなおせない場所にいるとき

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ムヒAZ錠の有効成分

ムヒAZ錠には、以下の有効成分が含まれています。

アゼラスチン

抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用の3つの作用をもつ有効成分です。

抗アレルギー作用

マスト細胞から、かゆみやはれを引き起こすヒスタミンなどの生体物質が皮膚へ放出されるのを防ぎます。

アレルギー反応によりマスト細胞からアレルギー物質が放出されにくくなるため、新たにじんましんやかぶれ、湿疹が起きるのを防ぐことにつながります。

マスト細胞とは、かゆみやはれを引き起こすヒスタミンなどの生体物質が蓄えられている細胞で、アレルゲンが体内に入ってくるとそれに反応し、蓄えられていたヒスタミンなどの生体物質を放出するはたらきをする細胞のことをいいます。

抗ヒスタミン作用

マスト細胞から皮膚にすでに放出されてしまったヒスタミンのはたらきを抑え、かゆみやはれをおさえます

ヒスタミンが皮膚にある受容体に作用すると、かゆみやはれを引き起こしますが、抗ヒスタミン薬は、受容体にフタをすることで、ヒスタミンが受容体に作用しないようにブロックします。

鼻水・鼻づまり、くしゃみを抑える効果もあります。

アゼラスチンは、第二世代抗ヒスタミン薬に分類され、成分が脳に入りにくいため眠くなりにくいです。

また、服用により口が乾きにくく、便秘にもなりにくい成分です。

抗炎症作用

炎症細胞のはたらきを抑え、かゆみやはれなどの症状が悪化するのを防ぎます

アゼラスチンには、これら3つの作用があるため、じんましんや湿疹、金属などによる皮膚のアレルギー症状、食物アレルギーによるかゆみ、鼻水・鼻づまり、くしゃみなど様々なかゆみやアレルギー症状に効果をしめします。

ムヒAZ錠の注意点

ムヒAZ錠の主な注意点は、以下の5つです。

  • 虫さされのかゆみには使用しない。
  • 眠くなりにくい成分だが、眠気の発現には個人差があるので、服用中は車の運転はしない
  • 持続性を維持するために、かゆみの原因が治まるまでは毎日継続して服用することが望ましい。
  • 15歳未満の小児は使用しない。
  • 服用前後は飲酒しない

池田模範堂のブランド商品のムヒには、虫さされに効く塗り薬が多数発売されています。

ただし、ムヒAZ錠は虫さされのかゆみに対しては、ほとんど効果をしめさないので、使用しないでください。

また、ムヒAZ錠に含まれる有効成分アゼラスチンは、脳に入りにくく眠くなりにくい成分ですが、眠気の発現には個人差があるので、服用中は車の運転は避けてください

有効成分アゼラスチンには、抗アレルギー作用があるため症状発現の予防効果があります。

そのため、持続性を維持するためにも、かゆみの原因が治まるまでは毎日継続して服用するほうが望ましいです。

15歳未満の小児は使用をしないでください

有効成分アゼラスチンとアルコールを一緒に摂取すると、眠気が強く出ることがあるため、服用前後は飲酒を避けてください

この記事が皆さんの商品選択の参考になれば幸いです。

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ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

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