難聴児子育て

コクレアN8へのアップグレード

はるぴーは9月に人工内耳手術を受けました。

音入れ後、はるぴーはコクレアN7のデモ機を使わさせていただいていました。

10月に入り、コクレア社より新しい機種のN8が発売され、N8をはるぴーにも使わせてもらうことになりました。

今回は機種のアップグレードとマッピングを兼ねて病院に行ってきましたので、その内容をブログにまとめようと思います。

コクレアN8へのアップグレード

通常は、人工内耳手術時に発売されている機種を術後に装用することになります。

はるぴーは、9月中旬に人工内耳手術を受けましたが、その時のコクレア社の最新機種はN7という製品でした。

しかし、10月初めにはN8というN7の後継機種が新発売されることが判明していたため、病院さまとコクレア社さまのご厚意によりN8をはるぴーがつけられるように調節していただきました。

ただし、コクレアN8の発売された後の最初のマッピングまでは、N7のデモ機を使用することとなりました。

今回、10月最初のマッピング時に、無事にコクレアN8に機種を替えてもらうことができました。

コクレアN8のデモ機自体は、発売前から見せていただいていたのですが、実際に電源を入れて使用をしてみると、新しく気づくこともありました。

まず、LEDインジゲーターの形状が変わっており、LEDの光がより見やすく、そして高級感のあるデザインになっていることに気づきました。

外で装着している際に、強い日差しがあると、コクレアN7のときはLEDインジゲーターの点滅が見えにくく感じるときがありました。

コクレアN8のLEDインジゲーターは、そのような環境下でもより見やすくなったと個人的には思います。

また、電源ボタンが横長の形状から丸の形状に変わっていることに気づきました。

なんとなくですが、全体的に高級感が上がったように感じます。

耳掛け部の幅も、N7と比べ短くなったため、小さい子どもでもより耳にかけやすくなったと感じました。

実際、マッピング中はイヤモールド等をつけず、イヤフックだけではるぴーの耳にN8プロセッサーを保持することができ、その状態で最後までマッピングすることができました。

もちろん、首を大きくふったり、はげしく動くと取れそうだなとは思いました。

今は、コアラクリップで肩にプロセッサーを固定しています。

コクレアN7とコクレアN8の主な違いについては、以前にまとめた記事もありますので、こちらも参考にしてください。

3度目のマッピング

音入れ時に1度目のマッピング、それから1週間後に2度目のマッピングをしたため、今回が3回目のマッピングでした。

言語聴覚士の先生に、前回聴覚支援学校で受けた聴力検査の結果を見せると、まだここまで聞こえるほどは出力を上げていないから、はるぴーのカンの良さもあって結果が少し良い目に出たと思うと言われました。

ただ、これからもマッピングによりきこえの調整をするので、将来的にはるぴーは20〜30dBくらいは聞こえるようになると思うと言われました。

装着時間のデータを見ると、右が1日平均で9.6時間装用していました。

はるぴーの月齢で9.6時間は、装着時間としては平均より多いほうのようです。

一方で、左は6.6時間しかついておらず、外れていることに気づかず過ごしてしまった時間がそれなりにあったということがわかりました。

おそらく、はるぴーは寝返りをうつときに左から回る傾向にあるので、その際に頭につけているコイルが取れてしまっていたのだと思います。

コイルオフの回数が多いことを先生に相談したら、今回より磁力が1段階強いものにマグネットが変更となりました。

マグネットが変わってからは、コイルオフの回数が減ったように感じます。

マグネットが強くなると、皮膚が赤くなり潰瘍ができる場合もあるらしいので、磁石装着部の皮膚の様子は注意深く毎日チェックしようと思います。

今回も前回と同様に、右耳からマッピングを行いました。

はるぴーは人工内耳のプロセッサーをつけ始めてから、音に少しずつ慣れてきているようで、先生がある程度大きな音をパソコンに繋いだプロセッサーから流しても、あまり嫌がりませんでした。

言語聴覚士の先生のことを、音を鳴らしてくれる人というふうにちゃんと認識しはじめており、音が聞こえたら先生を見るようになりました。

先生も「音が聞こえたらこっちを向いてくれるから賢い」とはるぴーを褒めてくれました。

プロセッサーの出力を上げても嫌がらず、大丈夫そうということで、前回よりもさらに出力を上げたマップを作ってくださいました。

今までは、太鼓の音など低い音に対する反応が良好だった反面、木魚の音や鈴の音など高い音には反応が鈍かったのですが、今回のマッピングにより、わかりやすくそれらの音にも反応が出るようになりました。

右耳用のプロセッサーの調整がスムーズにいったため、続けて左耳のマッピングをしてもらいました。

右耳のときは元気いっぱいだったはるぴーですが、右耳のマッピングでつかれたのか左耳のマッピングが始まると、不機嫌で眠たそうな様子でした。

ぐずりながらも、パソコンから音の信号を送ると、一瞬動きが止まったり、目を見開いたりするので、比較的反応はわかりやすかったように思います。

先生からは、前よりもさらにプロセッサーの出力を上げたため、これからは我々夫婦の声かけにももっと反応したと思えるタイミングが増えると思うと言われました。

色々と反応があると、声かけももっと楽しくなると思います。

両方の耳のマッピングが完了したあとは、あえて大きな音を出して、嫌がらないかを先生は確認していました。

また、太鼓や木魚、タンバリン、鈴などの楽器を叩き、それらの音源を探すかどうかを見ていました。

はるぴーの死角からの音でも、ちゃんと音源をはるぴーは探し見つけることができたため、とてもうれしかったです。

マッピング後の医師の診察では、術後の傷跡を見ていただきました。

傷跡はきれいで、経過良好で問題なしと言われ、安心しました。

診察も無事に終わってよかったです。

病院から車で家に帰る道中は、チャイルドシートの中ですぐに眠りにつきました。

はるぴーは、今回もマッピングの最中、とてもよく頑張ったと思います。

途中、ぐずってしまったときもあったけど、最後まで頑張って偉かったね、はるぴー!

これからも、いろんな音をいっぱい聞いて、たくさんの音に気付いてほしいと思います。

楽器などの音に反応があり、さらにその音を楽しんできいているように見えるので、親としてはとてもうれしく思っています。

今日も一日お疲れ様でした、はるぴー!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ゆう

薬に含まれる有効成分オタクで、どのようなメカニズムで薬が効果を示すか勉強することが好きです。 2016年薬学部卒業後、調剤併設型ドラッグストアで薬剤師として勤務しています。 薬を使う必要性や注意事項など、わかりやく紹介していきます。

-難聴児子育て
-, ,