はるぴーが補聴器時代にお世話になった補聴器屋さんに新しいイヤーモールドをつくりに行きました。
新しいイヤーモールドにかわり、人工内耳プロセッサーの保持性が格段にあがりました。
今回はイヤーモールドを作るに至った過程とイヤーモールドをつけたはるぴーの様子について記事にまとめようと思います。
耳掛けタイプを装用するに至るまで
今年の9月に病院へマッピングに行った際に、言語聴覚士の先生からそろそろ耳掛けにチャレンジしてもいいかもしれないと言われました。
はるぴーが人工内耳手術を去年の9月に受けてちょうど1年経ったタイミングでの提案でした。
また、水遊びの際に、耳にかけて使用する防水アクセサリーのアクアプラスを長時間使用できたので、それも耳掛けにチャレンジするきっかけのひとつになりました。
それまではずっと基本的にはコアラクリップを使用していました。
コアラクリップは、服の肩の部分にクリップで人工内耳プロセッサーを保持することができるようにするアクセサリーです。
理由はプロセッサーをはるぴーの耳にかけて使用しようとすると、嫌がって自分で外そうとすることが多かったからです。
言語聴覚士の先生とも相談し、小さいうちは耳にかけて使うことを嫌がる子も多いし、装用時間が減るくらいなら、肩にかけてより長い時間音をきく機会を作るほうが良いだろうとの判断でコアラクリップを使用していました。
ただ、先生としては、可能であれば耳にプロセッサーをかけて使用したほうがよいという意見をお持ちでした。
耳にかけたほうがよい理由として、両耳人工内耳装用の場合、耳により近いところで音をきくことで正確な音の方向感がわかりやすくなること、服にクリップを挟んでいると服とプロセッサーがこすれることで雑音が入りやすくなることをあげられていました。
そのためこれまでも何度か耳掛けに挑戦したものの、すぐにはるぴーに外されてしまい肩掛けに戻すということを何度か繰り返しました。
聴覚支援学校の先生にも相談したところ、大きくなるにつれて遅かれ早かれみんな耳にかけるようになるのだから、焦る必要もないと言われ、確かにそうかもしれないなと思いました。
少なくとも聴覚支援学校に通っている小学生はみんな耳にかけて人工内耳を使っていますのでそのうち耳にかけるようになることは想像できます。
大人で人工内耳を使用されている方も直接マグネット部分にプロセッサーをつける一体型を使用されている方以外は皆、耳にかけて使用されているのではないでしょうか。
耳に人工内耳プロセッサーをかけてもすぐに外そうとするはるぴーがもしかしたら耳にかけて使用できるようになるかもしれないと思えたきっかけがありました。
それはアクアプラスを耳にかけたままプールに入れたことです。
水深30cmほどの子ども用の浅いプールでしたが、はるぴーにとっては、屋外の大きいプールに入るというのは初めてのことでした。
そのため、本人のなかでは、慣れない水の中をがんばって歩いて進むことのほうが大変で、耳どころじゃなかったのだろうと思います。
最初は恐る恐るプールの中を歩くはるぴーでしたが、少しずつ水に慣れて楽しんで遊ぶようになり、しばらくすると自分がアクアプラスを耳にかけていることすら忘れている様子でした。
このような出来事に加え、言語聴覚士の先生のあと押しもあり、耳掛けに挑戦することになりました。
ハグフィット
家にあったイヤーモールドが補聴器時代に使っていたもので小さすぎることと、残暑が厳しくイヤーモールドをつけることで耳の中が蒸れて不快感があると余計に耳掛けが遠のく気がして、ハグフィットで耳にプロセッサーを固定する方法を試しました。
ハグフィットは、輪ゴムのような形状になっているアクセサリで、シリコンでできた伸縮性の高いゴムのようなものを耳に一周させて使用しプロセッサーを固定します。
ハグフィットは耳にかけるだけのフックと比べ、よりしっかりと耳にプロセッサーを固定できます。
サイズがいくつかあるのですが、その選択が悩ましく、サイズが小さいとゴムの締めつける力が大きく、はるぴーが不快そうだったため、少しゆとりのあるSサイズを使用することにしました。
快適さを優先させたことが功を奏したかどうかはわかりませんが、マッピング後、家に帰ってからハグフィットを使い耳掛けに挑戦してみた結果、今まで悩んでいたのが嘘のようにすんなりつけてくれびっくりしました。
つけれたときに褒めちぎったのが良かったのかもしれません。
その後も常時、耳にかけて着けてくれるようになり、とりあえず耳掛けデビューに成功しました。
とはいえ、トラブルがなかったかといえばそんなことはなく、使っているうちに悩ましい問題点にいくつかぶち当たりました。
まず、ゆとりのあるサイズのハグフィットを使っているので、その分、プロセッサーを耳に保持する性能がやや悪いことに悩みました。
大人しく座ったり、歩いたりする分には外れることはほとんどないのですが、勢いよく顔の向きをかえたり、激しい動きをしたり、からだを傾けたりすると、はるぴーが耳を触らなくても取れてしまうことが多々ありました。
しかもゴム自体が割とすぐ経年劣化したりはるぴーが触って伸ばしたりすることで、さらにゴムの縮む力が弱くなり、使い続けることでさらに保持性が悪化しました。
コアラクリップの場合、服にクリップをつけたら、ある程度激しく動いてもプロセッサー自体が取れることはまずなかったですが、ハグフィットの場合、そうはいきませんでした。
また、はるぴーはゴムのような形状のものが好きみたいで、たまにおもしろがってハグフィットを耳から外し、手で思い切りゴムを伸ばして引きちぎったり歯で噛みちぎったりすることがありました。
ハグフィットは、はるぴーの雑な扱いに耐えきれず壊れてしまうということがあり、個人的には耐久性に難ありと感じました。
1ヶ月で4個潰したので、はるぴーは相当やんちゃです(笑)
ハグフィットはお値段的に安くはなく、2個入りで税込6050円です。
あっという間に12100円が飛んでいきました。
あと、これは完全に我々のミスですが、コクレアのオンラインストアからハグフィットと検索して出てきた商品を購入すると、はるぴーの使用しているN8の製品用のものではなく、N7用のハグフィットが届きました。
プロセッサーのサイズがN7とN8では違うので、もちろん使えませんでした。
注文ミスで6050円が飛んでいきました(泣)
なぜかN8用のハグフィットは英語でHugfitと検索しないと出てきません。
皆さんはそんなミスはしないと思いますが、注文の際はお気をつけください。
耳掛けができるようになった喜びはあるもののハグフィットにはやや不満ありといった具合だったため、イヤーモールドを試してみることにしました。
イヤーモールド新調
補聴器時代に使っていたイヤーモールドは、はるぴーが生後4ヶ月のときに作ったものだったため小さすぎて使い物にならず、新しいイヤーモールドを作ることにしました。
自治体にもよるらしいのですが、多くの自治体では、なぜか人工内耳用にイヤーモールドを作ると補助がなく自費で作ることになります。
私の住んでいる市でも残念ながら補助はなかったです。
補聴器用のイヤーモールドは障がい者手帳があると補助があり1割負担で済むことが多いです。
そのため人工内耳用のイヤーモールドの場合でも補助がでたらどれだけありがたいかと思わずにはいられません。
自費とはいえ、耳に安定してプロセッサーを保持できるようになるのであれば、購入するほうがよいという結論になり補聴器専門店に向かいました。
ちなみに、イヤーモールド作成費用は自費だと片耳で9500円、両耳だと19000円に税がかかります。
購入の際は、補聴器屋さんのご厚意で少しその値段より安くしていただけたので本当にありがたかったです。
補聴器の場合、イヤーモールドを耳の中に隙間なくしっかりと入れ込まないと、ハウリングの原因となり正しく補聴ができなくなることに繋がるのですが、人工内耳の場合はプロセッサーを保持するのがイヤーモールド装用の目的となります。
そのため、イヤーモールド自体に穴をあけて通気性を確保するスケルトンタイプというものを作製依頼することができました。
スケルトンタイプにすると、穴をあける分耐久性が少し落ちるようなのですが、現在使っている感覚からいうと、ハグフィットの何百倍も耐久性はあるように感じます。
通常タイプのイヤーモールドにするかスケルトンタイプのイヤーモールドにするかは人工内耳装用者のなかでも意見が分かれるようですが、とりあえず今はスケルトンタイプを選択して良かったと思っています。
はるぴーは汗っかきなので、耳が蒸れにくい通気性のあるイヤーモールドをつけてくれる方が親としては安心感があります。
しっかりと耳にイヤーモールドを入れ込んであげると、人工内耳プロセッサーもかなり安定して耳にかけることができるようになりました。
これではるぴーが走ったり、いきなり振り向いたりしても安心です。
イヤーモールドは耳の中に入れるので、どうしても耳垢の付着は気になります。
夜、人工内耳を外した後、イヤーモールドをアルコールを含ませた脱脂綿できれいに拭くようにしています。
イヤーモールドを使うようになってからも今のところ自分で外そうとすることなく長時間つけてくれているのでとても嬉しいです。
難点としては、はるぴーが元気に動き回っているときに人工内耳をつけたい場合、(動くので)耳の奥までしっかりとイヤーモールドをつけるのに時間がかかってしまうことでしょうか。
何回か既に、イヤーモールドを口の中に入れて噛むというとんでもないことをはるぴーはしていましたが、今のところかたちが変わることなく作り直してもらう必要もなさそうです。
新しくイヤーモールドをつくって本当に良かったと思います。
耳の型取りから聴覚支援学校にイヤーモールドを届けていただくまで手厚く丁寧に対応してくださった補聴器専門店の方々、イヤーモールドを微調整しプロセッサーに繋ぎ耳にかけれる状態にしていただいた聴覚支援学校の先生にはとても感謝しています。
イヤーモールド、似合ってるよ、はるぴー!